2012年の初め、MicrosoftはAdobe Systemsの「Adobe Flash Player」を捨て去ろうと考えていたが、そんなに簡単にはいかなかったようだ。
WinUnleakedに掲載されたスクリーンショットを見る限り、Microsoftが同プラグインの廃止を表明していたはずのIE10のMetro版でもFlash Playerが動作しているようだ。
MicrosoftとAdobeのいずれからも、この件に関するコメントを得ることはできなかった。しかし、IE10の開発計画に詳しいある情報筋は、Windows 8ではタッチスクリーンインターフェースや省電力、セキュリティといった点が重視されるため、IE10ではそれらに最適化されたFlash Playerを組み込むことになると語っている。
同情報筋によると、ブラウザはまだFlashを捨て去ることのできる段階に達していないため、ウェブ開発者らがFlashを置き換えるウェブ標準に取り組んでいる間に、Microsoftはより優雅な着地点を模索しようとしているのだという。
Flashはストリーミングビデオやちょっとしたゲーム、対話的なサイトで幅広く利用されているものの、HTML5やCSS3、JavaScriptといったウェブ標準がその地位を奪い去ろうとしており、今ではAdobeもFlashに取って代わる標準ツールの開発を行っている。
IE10にFlash Playerを直接組み込むというアプローチは、GoogleがChromeにおいて採用しているアプローチとよく似ており、先の表明を実現する技術的な手段とは言えないものの、Microsoftは大義の立つ手段を得たことになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス