Adobe Systemsは米国時間5月4日、Adobe Flash Playerの脆弱性に対処するセキュリティアップデートをリリースした。この脆弱性が悪意を持ったハッカーに利用された場合、被害者のPCから制御が奪い取られるという。
Adobeはセキュリティ情報のなかで、「この脆弱性が実際に悪用され、ユーザーをだまして電子メールに添付された悪意のあるファイルをクリックさせるという標的型攻撃に利用されているという報告が寄せられている」と述べている。
また、Adobeは「この脆弱性攻撃はWindowsのInternet Explorer(IE)上で動作するFlash Playerのみを対象としている」と述べているものの、Mac(OS X)やLinux、Androidを使用しているユーザーも自らのFlash Playerのバージョンをアップデートするよう促している。なお、同社はユーザーが使用しているFlash Playerのバージョンとともに、各プラットフォーム毎の最新バージョンを表示するページへのリンクを提供している。
Adobeは、WindowsとMac(OS X)、LinuxのFlash Player 11.2.202.233とそれ以前のバージョンを使用しているユーザーに対して、Flash Player 11.2.202.235にアップデートするよう推奨する。なお、Google Chrome上にインストールされているFlash Playerは自動的にアップデートされるため、ユーザーが別途対処する必要はない。また、Android 4.x端末上でFlash Player 11.1.115.7とそれ以前のバージョンを使用しているユーザーは、Flash Player 11.1.115.8にアップデートする必要がある。同様に、Android 3.x以前の端末上でFlash Player 11.1.111.8とそれ以前のバージョンを使用しているユーザーは、Flash Player 11.1.111.9にアップデートする必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」