技術系ニュースサイトThe Vergeは情報筋の話として、Research In Motion(RIM)、Nokia、Motorolaの3社が米国時間5月17日に「nano-SIM」規格の新しいコンセプトデザインを明らかにしたと報じている。カードの外見は、従来のものと同じく角の1つが欠けた長方形のデザインだ。しかし、他のnano-SIMカードの設計コンセプトと同様に、3社の新しいデザインも極めて小さい。これにより、カードの面積が小さくなる一方で、新しい設計コンセプトや、ストレージの増大に道が開ける可能性がある。
今回の新しいデザインは重要な意味を持つ。nano-SIMについて独自のコンセプトを持つAppleは、標準規格のデザインについて携帯電話3社と合意に達することができなかった。欧州電気通信標準化機構(ETSI)で3月に行われた話し合いでは、Appleと3社がそれぞれの設計コンセプトを提案した。
Nokia、Motorola、RIMによる最初のコンセプトはデザインが大きく異なっており、Appleはこれに反対した。一方、3社はAppleにすんなりと標準化の主導権を渡したくなかった。そうなると、モバイル業界で双方のコンセプトが採用されるという話になる可能性があり、これは多くの企業にとって受け入れがたかった。そこでETSIは投票を行わず、「業界の幅広い同意」が得られるまで、どちらのコンセプトを標準とするのか決定する投票を延期すると発表した。
Nokia、Motorola、RIMの新しい設計コンセプト案を入手したThe Vergeによると、3社はAppleの要望の「80%」を設計に盛り込むことでAppleとの妥協を図っているという。残りの20%は、3社が求める機能で構成されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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