Microsoftは米国時間5月10日、「Bing」のアップデートを発表した。検索内容に対して何らかのアドバイスを与えられる可能性のあるFacebookの友人を表示する新しい列が、検索結果に追加されている。例えば、コスタリカにあるダイビングスポットについて検索すると、白いBingページの横に設けられたグレーのサイドバーに、その国に旅行に行った時の写真を共有しているなどの理由から、検索内容に対してアドバイスができるかもしれないFacebook上の友人がリストアップされる。
Bingのゼネラルマネージャーを務めるAdam Sohn氏は、「検索とウェブ結果に関するこの概念は、友人との会話につながる可能性がある」と述べた。
Microsoftは、この新しい機能を数週間のうちに順次提供し、6月上旬には米国において広く利用可能にする予定である。
新機能が追加されたページは、3列で構成されるデザインとなる。ページの左半分を占める最も幅の広い列には、ウェブ検索結果の表示として既にお馴染みとなっている10件の青色のリンクが表示される。
中央の列は「Snapshot」と呼ばれ、特定の検索に関連する情報やサービスを表示し、ユーザーが検索結果からアクションを直接起こせるようになっている。したがって例えば、検索結果にレストランが含まれる場合は、Snapshot列にはレビューや、特定の店におけるテーブル予約方法などが表示される。
しかし、新規ユーザーを獲得できるとMicrosoftが強く期待しているのは、Facebookの友人を表示する右側の列である。Microsoftのエンジニアらは、Facebookからのデータをインデックス化し、個々のユーザーの検索内容に対応づける技術を考案した。これは、ユーザーがFacebookにサインインしている場合のみ機能する。
ユーザーがログインしている場合は、右側の列に、特定の検索内容について何かを知っている可能性のある友人が検索されて表示され、ユーザーはこれらの友人にアドバイスを求めることができる。例えば、シアトルのレストランを検索すると、「Friends Who Might Know」(何かを知っている可能性がある友人)という見出しで始まるこの列の最上部にあるセクションに、シアトル在住のFacebook上の友人が表示される。そのリストの先頭には、シアトルにある特定のレストランに対してFacebook上で「like」(いいね!)ボタンを押したことのある人が表示される。
これらのFacebook上の友人とはBingのページ上から直接、やりとりを開始できる。右側の列に表示される友人の名前をクリックすると、ボックスが表示されるので、そこに友人への質問を入力できる。
他のソーシャルネットワークツールも右側の列に加わった。「Friends Who Might Know」セクションの下には、「People Who Know」(知っている人たち)と呼ばれるセクションが表示される。このセクションには、Twitterや、さらにはGoogle+などのサービス上の投稿から生成された結果を表示する。例えば、映画に関するクエリの場合、映画評論家Roger Ebert氏のTwitterフィードが表示される可能性がある。検索ユーザーは、これらのエキスパートのツイートをチェックして、アカウントをフォローすることができる。
MicrosoftがBingへのFacebookの統合を試みたのは今回が最初ではない。Microsoftは2010年10月、ソーシャル検索への第一歩として、ウェブページに対して「like」ボタンを押したFacebook上の友人を表示した。Microsoftは2011年には、検索アルゴリズムを調整し、Facebook上の友人が「like」ボタンを押している検索結果を上位に表示するようにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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