日本では、4月6日にNTTドコモからサムスン製「Galaxy Note SC-05D」が発売されたことで話題になった5インチのスマートフォン。実は韓国では3月にLGエレクトロニクスからも5インチスマートフォン「Optimus Vu」が発売されており、20~40代と幅広い層から人気を集めているという。
LGエレクトロニクス・ジャパンは4月末、日本のメディア各社を韓国に招き、「Optimus Vu」グローバルモデルの主な機能や特徴などについて説明した。
Optimus Vuは、5.0インチのIPS液晶ディスプレイを搭載したスマートフォン。アスペクト比が4:3となっており、従来の16:9比率の端末と比べた場合、横幅の見える範囲が約33%広く、より多くの情報を画面内に表示できる。文庫本のサイズ比に近いため、電子書籍などの閲覧にも向いているという。
端末の上部には画面内の情報をいつでもキャプチャできる「ワンタッチメモボタン」が搭載されており、通話画面や地図、画像、ウェブページなど、あらゆる画面を簡単にキャプチャできる。キャプチャした画面には、付属のタッチペンで文字やイラストを書き込むことも可能だ。
書き込む際のペンの種類や太さ、色などを自由に変更できるため、ビジネス文書の修正や、気になった文章へのラインマーカー、写真へのコメントなど、幅広い用途で利用できる。キャプチャ画面への書き込みはタッチペンのほか指などでも行える。
なお、Optimus Vuには、Galaxy Noteのように本体内部にタッチペンを収納できるスペースは用意されていない。ただし、クリップがついているため、日ごろはボールペンのように胸ポケットなどに差して持ち歩くことになりそうだ。
標準搭載の「Notebook」アプリでは、表紙デザインや紙色を自由に選んでオリジナルのノートブックを作れるほか、メモ書きしたキャプチャ画面や写真のスクラップブックとしても利用できる。作成したノートブックをパスワードでロックすることも可能だ。
NFC(近距離無線通信規格)を活用し、スマートフォンをかざすだけで端末の設定を変更できるタグステッカー「LG Tag+」にも対応している。タグステッカーは3枚同梱されており、生活環境によってオフィスモード、睡眠モード、自動車モードなどに切り替えられる。
LGエレクトロニクス 日本マーケティング担当常務のベヒョンギ氏は、米国や欧州でのOptimus Vuの販売について現地の通信キャリアに打診していることを明かし、「(利用者に)新たな生活スタイルを提案したい」と意気込む。
本体サイズは、高さ約139.6mm×幅約90.4mmx厚さ約8.5mmで、重量は168g。1.5GHzのデュアルコアCPUと、約800万画素のカメラを搭載する。OSはAndroid 2.3を採用しているが、5月末にはAndroid 4.0にバージョンアップする予定。
バッテリは、効率が従来の1.5倍となるLGケミカルの次世代ポリマーバッテリを採用しているという。現在のバッテリ容量は2080mAhだが、将来的には4000mAhまで拡張できる「ポリマー4000パック」へアップグレードできるようになる予定だ。
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