Third Point、書類提出を米ヤフーに要求--CEOの学歴詐称問題で

Charles Cooper (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年05月08日 12時19分

 物言う株主のDan Loeb氏と同氏の投資会社Third Pointが最高経営責任者(CEO)であるScott Thompson氏の解雇を求めて突きつけた要求に対し、Yahooがこれを拒否して対立が激化している。

 Third Pointは、Thompson氏および取締役会の審査プロセスに関する書類と記録の調査を求めることで応戦した。

 Third Pointは、Yahooが期限を無視した後の声明で、証拠となるYahooの内部資料を徹底的に調査するつもりであることを示した。これは、取締役会の椅子を巡ってエスカレートしている委任状争奪戦をおしすすめるのに利用されるだろう。最新の申し立ては、Thompson氏がコンピュータサイエンスの学位を取得したと嘘をついていたことが先週明らかになったことに端を発する。同氏が学位を持っているのは会計学だ。

 Third Pointは、Yahooが1月にThompson氏をCEOとして指名したことは「不正行為、管理ミス、コーポレートガバナンスの失敗である」として、次の点を調査するために関係書類を入手したいと述べた。

  • Scott Thompson氏をCEOとして雇用して取締役会に任命したことに関し、Yahooの経営陣または取締役会のメンバーや委員による不正行為あるいは管理ミスの可能性を調査するため。
  • Third Pointが提案した取締役候補者ではなく、Peter Liguori、John Hayes、Thomas McInerney、Maynard Webb Jr.、Fred Amorosoの各氏をYahooの取締役会に任命したことに関し、Yahooの経営陣または取締役会のメンバーや委員による不正行為あるいは管理ミスの可能性を調査するため。
  • Yahooが5月3日午後に、Thompson氏の学歴の誤りは「不注意」によるものだと述べた声明に関し、Yahooの経営陣または取締役会のメンバーや委員による不正行為あるいは管理ミスの可能性を調査するため。
  • Thompson、Patti Hart、Liguori、Hayes、Webb、Amoroso、McInerneyの各氏がYahooの取締役として適任かどうかを判断するため。
  • 現在の取締役会をThird Pointが提案する取締役候補者に交代させる委任状争奪戦に関し、上記の4つの問題点について他の株主との連絡を促進するため。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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