Barnes & NobleとMicrosoftはかつて、対立する立場にあった。しかし、そんな両社も今やパートナーである。
両社は米国時間4月30日、MicrosoftがBarnes & Nobleの新しい子会社に3億ドルを投資したと発表した。新企業は名称が定まるまでNewcoと呼ばれる。3億ドルの投資によって、Microsoftは同社の株式の17.6%を保有することになる。 Barnes & Nobleは、時価総額17億ドルと想定する同子会社の82.4%の株式を保有する予定。
Newcoは、Barnes & Nobleのデジタル事業と大学向け事業を扱う。つまり、Barnes & Nobleの「NOOK」事業と、学生および教育関係者向けの「NOOK Study」ソフトウェアが同社の管轄下となる。
今回の提携の一環として、2012年中にリリース予定のMicrosoftの次世代OSである「Windows 8」で動作するNOOKアプリケーションが登場するという。また両社は、NOOKタブレット上での「Android」の使用に関連して両社間で争われていたすべての特許訴訟について和解し、「NOOK電子書籍端末およびタブレット製品向けのMicrosoft特許に基づくロイヤリティを含むライセンス」契約を締結した。
MicrosoftとBarnes & Nobleが提携するとは意外である。Microsoftが特許侵害のかどでBarnes & Nobleを提訴してから、両社は1年以上にわたって法廷闘争を繰り広げてきた。Barnes & Nobleは、Microsoftは自社の利益のために特許法を濫用していると非難して応戦し、2011年には、米司法省にMicrosoftの調査を依頼するという行動にまで出ていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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