Barnes & Nobleは、ビジネスの拡大を継続できるよう、電子書籍リーダー「NOOK」関連事業の分離を検討していると発表した。同社は声明で、「NOOK」関連事業の価値を「解き放つ」ことを模索していると述べた。これは簡潔に言えば、従来の小売り事業がデジタルコンテンツ事業に影を落としていることを認めたということだ。また、この動きは、Barnes & NobleにNOOK事業を拡大するリソースがないということを意味しているのかもしれない。
実際にBarnes & Nobleは、4月30日に終わる2012年度の売り上げ予測を引き下げた。同社は、2012年度の売り上げを70億ドルから72億ドルと予想した。ウォール街の予測は73億3000万ドルであった。同社はまた、1株あたり1.10~1.40ドルの損失を予想している。Barnes & Nobleは、「NOOK Simple Touch」の売り上げとNOOK事業に対する投資が損失の要因だとしている。ウォール街の予測は1株あたり63セントの損失であった。
NOOK事業が分離独立する保証はない。同社は、パートナー企業とともに国際的拡大を検討中だと述べている。
Barnes & Nobleによれば、NOOKの販売台数は前年より70%増加したという。「NOOK Tablet」の売り上げが予想を上回った一方、NOOK Simple Touchは後れを取った。デジタルコンテンツの売り上げは前年から113%増加したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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