Barnes & Nobleは、Microsoftが十分な根拠もなしに特許侵害を主張することで競争を阻害しようとしているとして、米司法省に同社の特許ライセンシング戦略を調査するよう要請した。
Barnes & Nobleの弁護士であるPeter T. Barbur氏は、司法省反トラスト部門の競争政策担当主席法律顧問であるGene I. Kimmelman氏に宛てた米国時間10月17日付の書簡に、「Microsoftはモバイルデバイスの競争を排除し、革新を遅らせるために、競合製品のコストを膨らませようとしている。Microsoftの行為は深刻な独占禁止法違反の懸念を生じさせるものであり、司法省がさらなる調査を行うべき理由は十分にある」と書いた。
Barnes & Nobleの「NOOK」電子書籍リーダーは、Microsoftの特許専門の弁護士から攻撃を受けてきたGoogleの「Android」モバイルOS上で動作する。MicrosoftはHTCやWistron、Compalなど複数のデバイスメーカーに対し、販売するすべてのAndroidデバイスについてライセンス料を支払うことを納得させた。
しかし、Barnes & Nobleがライセンス料の支払いを拒否したことで、Microsoftは3月にBarnes & Nobleを特許侵害で訴えた。それを受けたBarnes & Nobleはその1カ月後、Microsoftは特許法を悪用して競合他社を抑制していると反論した。
Barnes & Nobleは、Kimmelman氏に宛てた書簡の中で、規制当局がMicrosoftの特許戦略について調査することを求めている。
Barbur氏は、「MicrosoftはAndroidデバイスメーカーに対して、さまつで時代遅れな特許権を主張する活動に乗り出している」と書いた。
この書簡は、米国際貿易委員会(ITC)に提訴した両社の訴訟の一環である。
Microsoftは11月8日遅く、声明を出した。
「現代のすべてのOSには、特許権を有するテクノロジが多数含まれている。MicrosoftはWindows関連特許のライセンスを取得しており、そうした特許を無理のない条件で、AndroidのようなほかのOS向けに公開している。われわれはBarnes & Nobleにも喜んでライセンスを供与するつもりだ」(Microsoft)
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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