モバイル機器や従来型のコンピュータで使う場合にも便利な「Google Drive」が、「Chrome OS」でも利用できるようになった。これまでとはタイプの異なるデバイスであり、Google Driveによる変化はもっと大きいだろう。
Chromeチームの一員であるDanielle Drew氏は米国時間4月27日付のブログで、開発者向けリリースの最新版にあたる「Chrome OS 20.0.1116.0」にGoogle Driveを組み込んだことを明らかにした。
Google Driveや、それと競合する「Dropbox」「SkyDrive」などのサービスは、PCでも役に立つかもしれないが、GoogleのブラウザベースOSであるChrome OSにおいては大きな進化だ。なぜなら、Chrome OSはファイル管理のインターフェースが未熟で、ファイルを保存する場合、たとえば「Picasa」に写真をアップロードしたり、PDFを自分にメールしたりするなど、何らかの方法でエクスポートしないと、ほかの場所ではファイルを使えないからだ。
しかしGoogle Driveを使えば、おそらくクラウドコンピューティング用に作られたと思われるChrome OSで保存したファイルは、実際に、クラウドに直接保存される。もちろん、すでに「Google Docs」があるかもしれない。しかし、Google Docsで扱えるファイル以外にも、保存したすべてのファイルをずっと簡単に閲覧できるようになった。Chrome OSだと、Dropboxなどのサービスは「Windows」や「Mac OS X」で使用する場合のように手軽には使えない。
Google Drive担当のプロダクトマネージャであるScott Johnston氏は、先ごろ行われたインタビューで「Chrome OSのためのドライブだと思ってほしい。まるでローカルディスクがあるみたいだが、実際はクラウドに保存されている」と語っていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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