MNPでのスマートフォン購入を徹底検証:そのメリットと注意事項とは - (page 3)

MNPでかかる費用をおさらい

 実際にMNPをする前に、誰もが不安になるのが2年契約の解除料だ。2年契約の更新時期にMNPで移動するならよいが、そうでない場合は9975円の解除料がかかる。また、現在の機種を分割払いで購入している場合は、残金の支払いが必要になる。分割払いの残金は前の機種の問題なので今回のMNPとは関係がないが、解除料の9975円は機種購入のコストの一部として計算しておく必要がある。

 また、NMPの際にかかる費用はほかにもある。転出の際に転出元キャリアにかかる2100円の手数料と、新規加入したキャリアの新規加入手数料の3150円も必要だ。解除料が必要なケースなら合わせると合計で1万5225円がかかってしまう。この費用を払っても得かどうかがMNPの検討のポイントである。

 さらに、忘れがちなのが料金などの問題だ。例えばパケット定額のフラットの料金は5460円などであるが、解約月が日割にならないキャリアなら、5日にMNPで転出した場合もまるまる1カ月分がかかる。さらに加入してすぐ使い放題で使いたい場合は、転入先でもフラットの契約をしなければならないが、auやソフトバンクは日割になるものの、ドコモは満額かかるため、au→ドコモにMNPした場合はパケット代の5460円を同じ月に両方に払うことになる。これはばかにできない負担だ。

 また、端末購入による月々の料金割引が残っている場合、ドコモ、au、ソフトバンクともに解約月は割引対象外となる。また、ソフトバンクはユーザーによって締め日が異なっており、10日締めのユーザーが月を超えて5日に解約した場合でも、実はまだ締め日を迎えておらず、割引などの条件が大幅に異なってしまったということもある。

月途中に契約/解約した場合のパケット定額料

ドコモ au ソフトバンク
解約(転出) 満額 満額 日割
新規契約(転入) 満額 日割 日割

※利用料にかかわらず一定額となるフラット型で比較
※ソフトバンクは契約者ごとに締め日が異なる

 対策としては、転出を予定している月を迎える前に、料金プランやオプションを変更しておくなどの方法がある。また、月末に契約の場合はパケット定額の契約を2段階タイプとし、月内のパケット通信は我慢、翌月から本格利用として費用を抑えることも可能だ。

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