Googleは米国時間4月24日、ファイルをオンラインに保存し、多様なコンピューティング端末間で共有するためのサービス「Google Drive」を発表した。
Google Driveは、基本的に「Dropbox」と非常によく似ている。はじめに、「Windows」「Mac OS X」「Android」が稼働する端末上にソフトウェアをインストールする(「iOS」版も「数週間以内に」提供される予定である)。すると、その端末上に特殊なGoogle Driveフォルダが作成され、このフォルダ内のファイルがミラーリングされたオンラインストレージと同期される。
新しいファイルをこのフォルダにコピーまたは保存するか、オンラインのGoogle Driveサイトにアップロードすると、そのファイルが他のすべてのGoogle Driveロケーションに自動的に複製される。ただし、筆者のAndroidタブレットでは、ファイル名だけでなくファイルの中身を実際に確認するにはネットワーク接続が必要だった。
GoogleでChromeプロジェクト担当シニアバイスプレジデントを務めるSundar Pichai氏は、「どの端末を現在使用しているかにかかわらず自分のデータすべてを取得し、シームレスに使用することができる」と述べた。「ユーザーがこれを、Googleアプリケーションによる体験の中心として考えてくれることを望んでいる」(Pichai氏)
Googleは、5Gバイトの容量を無料で、25Gバイトを月額2.49ドルで、100Gバイトを月額4.99ドルで提供する。当然、決済には「Google Wallet」が使用される(さらに大きな容量が必要なユーザーに対し、月額49.99ドルで1テラバイト、799.99ドルで16テラバイトなどのオプションも提供されている)。
アップロードしたファイルの容量は、Google Driveストレージ使用容量としてカウントされるが、「Google Docs」ファイルの容量はカウントされないとGoogle Drive担当製品マネージャーを務めるScott Johnston氏は述べた。
Googleは、Google Driveにアップロードされた任意のファイルに同社のデータ抽出技術を適用することによって、ユーザーによる個人的な検索に対応している点に注意してほしい。「Google Goggles」技術によって画像から認識可能なテキストおよび画像を検出し、PDFからのテキスト抽出にはOCR技術を利用している。
Google Driveは、Google Docs以外にも対応する予定だ。まずは、Google Driveに保存された写真を「Google+」上に共有することができる予定である。その後、Google Driveを使用して、「Gmail」にファイルを添付したり、添付ファイルを保存したりできるようにする予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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