「アップルとFacebookには大いに感心」--グーグルのブリン氏が釈明

Don Reisinger (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年04月19日 11時24分

 Googleの共同創設者であるSergey Brin氏は現地時間4月15日、広範な話題を扱ったThe Guardianの記事でインタビューを受け、インターネットとウェブにおける自由に関する自らの見解を語った。Brin氏は、政府の検閲やエンターテインメント業界による断固たる取り締まりを含むさまざまな話題に言及したが、最も注目を集めたのは、同氏がAppleとFacebookのクローズドな環境について批判したことだ。

 Brin氏はAppleとFacebookについて、「ユーザーは、FacebookやAppleの拘束性の高い規則に従って行動しなければならない。われわれがGoogleのような検索エンジンを開発できたのは、これを発展させてきたときの環境が整っていたからである。ウェブが非常にオープンだったということだ。規則があまりにも多くなると、革新が抑圧されてしまう」と述べた。

 その後、Brin氏は18日午前の「Google+」への投稿で、FacebookとAppleに対する批判のトーンをやわらげるかのように、The Guardianの記事は「長時間のインタビューを短く要約したもの」だと述べ、同氏の「見解は特に同記事を取り上げた二次的な報道」の中で歪曲されたと考えている、と付け加えた。

 Brin氏はFacebookとAppleに対する言及について、「はっきりさせておくと、わたしはこの問題が政府による検閲と同列のものだとは考えていない。さらに、私は話題に上った企業の2つ、つまりAppleとFacebookには大いに感心している。Appleの製品にはいつも感嘆させられる。実際のところ、わたしはこの投稿記事を『iMac』で書いており、7年前から大切にしているApple製のキーボードを使用している」と書いている。

 同氏は、「同様に、Facebookも膨大な数の人々がつながるのを支援して、政治的思想を表現する重要なツールとなり、『アラブの春』では重要な役割を果たした。両社は世界中での情報の自由な流れに重要な貢献をしてきた」と続けた。

 とはいえ、それらの企業はお互いに敵意を抱いている。Brin氏はFacebookが同社コンテンツのより多くをウェブに開放することに強い関心を抱いているし、AppleのプロプライエタリなアプローチはGoogleの利益と常に衝突している。

 Brin氏は最後に、オープンなインターネットを維持し、政府がインターネットに介入するのを防ぐことは、ウェブの将来の成功における不可欠な要素であると考える、と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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