フィンランドの携帯端末メーカーNokiaは、ドイツの特許ライセンス企業IPComとの法廷闘争に敗れた。マンハイム地方裁判所は現地時間4月20日、以前に販売していた携帯電話において、NokiaがIPComの保有するモバイル関連特許を侵害していたとの判決を下した。問題の特許は緊急サービスに関連するものだ。
この件を最初に報じたReutersの取材に応じたNokiaの広報担当者は、今回の敗訴によって影響を受ける端末はもう販売されていないと述べている。また、この広報担当者は現行の端末について、問題の特許に記載されたものとは「異なる方法を採用している」ので、特許侵害判決の影響は受けないとも語っている。
20日に下された判決の前にも、Nokiaは2011年に英高等法院でIPComに敗訴している。英国の裁判では、緊急サービスとセキュリティサービスの優先順位付けに関連する特許をNokiaが侵害しているとの判断が示された。ドイツにおける判決の対象となったのも、それと同じ特許だ。
Nokiaは敗訴の判決が出る前日の19日、同社の端末に対する需要の低迷が続き、2012年第1四半期に10億ドルを超える損失を計上したと発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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