シャープ、国内最大80V型「AQUOS」をラインアップ--ネット機能も充実

　シャープは4月18日、国内最大サイズとなる80V型をラインアップした液晶テレビ「AQUOS クアトロン G」シリーズを発表した。40V型以上の大画面サイズ6機種をそろえる。

　発表されたのは直下型LEDバックライトを採用した「LC-80GL7/70GL7」と、エッジ型LEDバックライトを備えた「LC-60G7/52G7/46G7/40G7」。80V型と70V型は6月20日、それ以外のモデルは6月10日に発売する。

　いずれも別売の3Dメガネ「AN-3DG20-B」を装着すれば、3D映像の視聴が可能。地上デジタルチューナ3基、BS、110度CSデジタルチューナを2基備え、USB HDDにダブル録画しながら地上デジタル放送の別番組が視聴できる。

シャープ AVシステム事業本部液晶デジタルシステム第1事業部副事業部長兼第1商品企画部長の山本信介氏

　国内最大サイズとなる80V型は、高さ約1m×幅約1.8mの表示エリアを実現。視聴距離は約3mで「今までにない没入感が得られる画面サイズ。かつてない視聴体験を提供する」（シャープ AVシステム事業本部液晶デジタルシステム第1事業部副事業部長兼第1商品企画部長の山本信介氏）と話す。

　2012年にAQUOSが取り組む2つのキーワードは「BIG＆Smart」。60V型以上の販売金額構成比が2011年6月の0.8％から2011年12月には6.1％と約8倍に伸長したという独自の調査結果を示し「60V型以上の大型テレビに対するニーズの高まりが読み取れる」（山本氏）とした。

　AQUOS クアトロン Gシリーズでは、大画面での高画質を実現するため「829万サブピクセル」駆動システムを採用。サブピクセルを独立してコントロールすることで、映像シーンごとの輪郭、明るさ、色を解析し、鮮明な映像を再現できるとしている。

　画像処理LSIには新開発の「高画質マスターエンジンプロ」を搭載する。従来機比約2倍速で映像処理することで、フレームごとの輝度、周波数を解析し、高画質処理を行うとのこと。あわせて動画性能を向上させる「240フレッドスピード」により、8倍速相当の動画性能を実現する。

　番組情報とネット情報が一覧表示できる「モーションビジュアルガイド」を新たに採用。リモコンのホームボタンを押すと、視聴中のテレビ番組、おすすめ番組＆テレビ機能、ネットサービスがひと目でわかるホーム画面が現れる。

　おすすめ番組は、新たに「おすすめ選局ナビ」を搭載。視聴中の番組に連動して録画済み番組をレコメンドしてくれる「おすすめ録画番組」のほか、視聴履歴からこれから放送される番組を薦める「おすすめ未来番組」、登録キーワードから現在放送中、放送予定の番組を教えてくれる「おすすめ裏番組」、加えてビデオ・オン・デマンドサービスの中から番組を推薦する「おすすめVOD」を備える。

　おすすめVODでは、AQUOS クアトロン Gシリーズユーザーの視聴コンテンツを集計し、ランキングを提供するサービスも予定するとのこと。視聴番組ランキングも提供する予定で、サービス開始時に利用できるのは新製品となるAQUOS クアトロン Gシリーズのユーザーのみになる。

　また、AQUOS PHONEで撮影した動画や写真をテレビ画面に映しだしたり、「AQUOSブルーレイ」に保存された録画番組をAQUOS PHONEから選択し、テレビに表示することも可能。6月にはテレビリモコンとしても使用できるAndroid新アプリを提供予定で、Twitterの盛り上がり度が確認できる機能や番組内で紹介された商品を確認できる機能なども搭載される。

• LC-80GL7（80V型、店頭想定価格：95万円前後）
• LC-70GL7（70V型、店頭想定価格：65万円前後）
• LC-60G7（60V型、店頭想定価格：35万円前後）
• LC-52G7（52V型、店頭想定価格：28万円前後）
• LC-46G7（46V型、店頭想定価格：23万円前後）
• LC-40G7（40V型、店頭想定価格：16万円前後）