Appleは、電子書籍の価格設定に関して出版社と談合しているとして米連邦政府による調査を受けていると伝えられている。
Amazonは、電子書籍の価格を再び低く設定できる可能性があることに喜んでいる。
Amazonは声明で、「(和解は)『Kindle』ユーザーにとっては大きな勝利だ。より低価格な書籍をKindleに提供可能となることを楽しみにしている」と述べた。
米司法省は、Appleと複数の書籍出版社に対し独占禁止法訴訟を起こした。司法省は、Appleとこれら書籍出版社が2010年に電子書籍の価格設定で談合していたと主張している。Appleはこの主張を否定しており、法廷で争うことを選択した。
しかし、Hachette、HarperCollins、Simon & Schuster(Simon & SchusterはCBSが所有する出版社である。米CNET NewsはCBS傘下のCBS Interactiveが運営している)は、この件について和解することを選択した。和解の一部として、米司法長官のEric Holder氏は、米国時間4月11日午前の記者会見で、AmazonやBarnes and Nobleのような小売業者は今後、「電子書籍タイトルの価格を安く設定できる自由」を得ると述べた。
もしAmazonが軽はずみな行動にでるようなことがあれば、電子書籍における強引な価格設定戦略を再び進めることができるという事実を利用するかもしれない。この戦略は、Appleが現れるまで、Amazonによる市場独占の一因となっていた、
書籍出版社は、Amazonの価格引き下げは市場にとって脅威となると述べており、その理由として、競合他社の多くはAmazonとの価格競争に対抗する余裕がないことを挙げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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