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「Google アートプロジェクト」に日本初参加--文化財を高解像度で

藤井涼 (編集部)2012年04月09日 17時42分
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 グーグルは4月9日、高解像度の美術作品や美術館内をネットで閲覧できるサービス「Google アートプロジェクト」に、初めて日本の美術館・博物館が参加したことを発表した。これを記念して、同日には東京国立博物館でセレモニーが開かれた。

  • 「Google アートプロジェクト」

 2011年2月に米国と欧州でサービスを開始したGoogle アートプロジェクト。当初は、メトロポリタン美術館やウフィッツィ美術館など、米国・欧州の17美術館/約1000作品からスタートしたが、2012年4月には、新たにアジアや南米地域の134館の美術館や博物館と協力。世界40カ国85都市にある151館/3万件以上のアート作品を閲覧できるようになった。

 そして今回、日本から足立美術館(島根県安来市)、大原美術館(岡山県倉敷市)、国立西洋美術館(東京都台東区)、サントリー美術館(東京都港区)、東京国立博物館(東京都台東区)、ブリヂストン美術館(東京都中央区)の6館が加わった。これらの美術館や博物館の国宝16件、重要文化財51件を含む、芸術家309名による美術作品567件の高解像度画像が閲覧できるようになる。

 一部の作品については、グーグルが70億画素の超高解像度で撮影しており、肉眼では見られない細かい筆のタッチまで詳細に確認できる。日本からは、東京国立博物館に収蔵されている国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼)と、足立美術館蔵の「紅葉」(横山大観)の2作品が鑑賞できる。

  • 70億画素の高解像度で撮影された「観楓図屏風」

  • 芸術家ごとの作品を一覧表示することも可能

  • 東京国立博物館の館内をストリートビューで閲覧できる

 なお、東京国立博物館と足立美術館の2館は、ストリートビューで館内の様子を閲覧できる。足立美術館では、世界的にも評価の高い日本庭園も閲覧可能だ。

日本の文化を世界へ発信

 当日のセレモニーに参加したグーグル製品開発本部長の徳生健太郎氏は、「このプロジェクトを通じて、美術館・博物館へのオンラインのアクセスだけでなく、実際に足を運んでもらえる数が増えるのではと思っている。また、こういった文化財に世界中のより多くの方が触れることで、それを守り後世に継承していくような関心が高まることを心から祈っている」とコメント。

  • セレモニーではテープカットが行われた。左から、東京国立博物館 館長の銭谷眞美氏、参議院議員の鈴木寬氏、グーグル製品開発本部長の徳生健太郎氏

 続いて東京国立博物館 館長の銭谷眞美氏が挨拶。これまでも東京国立博物館では、海外からの来館者の増加や、日本の文化財を世界へ発信するための施策として、ウェブサイト上で所蔵作品の高解像度画像を公開したり、スマートフォンアプリの開発を行ってきたと説明。しかし、実際にはそれらのコンテンツへのアクセスは国内からが中心になっていたという。

 銭谷氏は「世界の多くの美術館・博物館と同じプラットフォームに立ち、顧客を迎えることができるアートプロジェクトに参加することで、日本の文化を世界に知っていただく。これは私どもにとっても非常に大きなチャンス」と話し、Google アートプロジェクトへ参加することで、現在は約2割の外国人来館者が増加することを期待したいとした。

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