「Google Street View」の対象が拡大し、建物の内部も扱い始めた。
Googleは米国時間2月1日のブログ投稿で、同日からネットユーザーは、Street View技術を使って世界の17の美術館を訪問できるようになったと発表した。「Art Project」と名付けられたこのサービスを利用することで、ユーザーはニューヨークのMetropolitan Museum of Art、フィレンツェのUffizi Gallery、ロンドンのNational Gallery、アムステルダムのVan Gogh Museumといった美術館の所蔵品を鑑賞できる。
ユーザーが美術館を選択すると、多くの展示ホールを歩いて回るか、または特定の美術品を選び詳細を右側に表示させて学習するかを選べる。Googleによると、Art Projectでは1000以上の美術品が閲覧可能になっているという。さらに、17の美術館はそれぞれ、所蔵品の中から1点を選び、それをギガピクセルの超高解像度で撮影した。これにより、ユーザーはそうした作品を70億ピクセルの画像で鑑賞できる。
Googleはブログで次のように述べている。「Van Goghの有名な筆使いを拡大して眺められる。あるいは、これまで見ることが困難だった美術品の細部、たとえばHans Holbein the Younger作『The Merchant Georg Gisze』に描かれている小さなラテン語の二行連句などが、突如、明瞭に見えるようになった」
実際に美術館にいる体験を取り込むため、Googleは「トロリー」と呼ばれる新たな車両を導入した。この車両は美術館内を動き、既存のStreet View撮影車が公道で実施したように、美術館内の385以上の部屋で360度全周囲の画像を撮影した。
Googleはまた、Art Projectに「Create an Artwork Collection」という機能を加えた。これによりユーザーは、気に入った作品のビューを保存できる。さらに、美術品にコメントを添えたり、他のユーザーとコレクションを共有することも可能だ。
Googleは同プロジェクトを推し進め、「さらに多くの美術館と美術品を追加する」計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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