Appleの共同創業者のSteve Jobs氏が生前、「Android」批判を展開したことは広く知られている。しかしGoogleの最高経営責任者(CEO)Larry Page氏は、その批判が本心からのものだったとは思っていないようだ。
Bloomberg BusinessWeekが米国時間4月4日に公開したインタビュー記事の中でPage氏は、Jobs氏とAppleによる「Androidへの異論は、実は見せかけだけのものだった」と述べ、亡くなる前にJobs氏と会う機会があったが、これも非常に心温まるものだったと付け加えた。ただしPage氏は、AppleとJobs氏が公の場でAndroidを批判した理由はわかるとしながらも、それが正しい選択だったとは全く思っていないとも述べている。
Page氏は記事の中で「それが彼らの利益にかなったのだと思う」と語っている。「多くの企業にとって、明確なライバルを設定し、その意識の下に結集するというのは便利な手法だ。私は個人的には、さらなる高みを目指すほうがいいと考えている。人は自分の競争相手に目を向けたいとは思わない。何が実現可能で、どのように世界を良くしていくのかということに目を向けたいと思うものだ」
GoogleとAppleは、常に対立関係にあったわけではない。Googleの会長を務めるEric Schmidt氏は、かつてAppleの取締役を務めていた。しかしAndroidのリリース後にSchmidt氏が取締役を辞すると、Jobs氏はすぐに攻撃を開始した。Jobs氏はAndroidに強烈な嫌悪感を抱いており、自身の伝記を執筆したWalter Isaacson氏に対し、あらゆる力を尽くしてAndroidを叩き潰すつもりだと述べていたほどだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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