Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏によると、Appleの株価は2014年にも1000ドルを超え、時価総額は1兆ドルを突破する初めての企業になるという。
Munster氏はその理由を以下のように説明している。
われわれは、Appleの株価が2014年にも1000ドルを超え、時価総額は約1兆ドルに達するだろうと予想している。これまでに時価総額が1兆ドルに達した企業は存在しない。一部の投資家らは、Appleの株価が1000ドルを超える最大のポイントは、過度な投資家たちの期待が時価総額に反映されると思われるが、われわれは収益の増加が実際のポイントになると考えている(これについては後述)。世界のモバイル端末市場でAppleは圧倒的な強さを維持し続け、それを受けて同社の株価は1000ドルに達するだろうと、われわれは基本的に考えている。このため、われわれが予想する2015年の1株あたり利益(EPS)80.18ドルは達成するというスタンスに変わりはない。2015年の予想EPSである80.18ドルを12倍(1株あたり株価収益率、PER)すると960ドルとなる。とは言うもののここでは、同社が今後発売するであろう「Apple Television」については考慮していない。もしも計算に入れるのであれば、EPSは2015年までに4ドル(5%)以上増加すると予想し、株価は1000ドルを突破する(PER12×上方修正後の1株あたり利益約84ドル)ということになる。
Appleが時価総額1兆ドルを達成するには、あと4000億ドルあればいいということになる。
Munster氏は、時価総額が4000億ドル増加する理由として以下を挙げている。
Appleの時価総額が1兆ドルを突破するという予想における重要な鍵は、イノベーションにある。同氏は以下のように述べている。
Appleにおけるイノベーションの勢いが鈍化するという理由は見当たらないものの、それは株価600ドルと1000ドルの間に存在する絶対的な障壁となり得る。Appleはエコシステムを築き上げ、インターフェース戦争に勝利しているが、今後もイノベーションを続け、市場におけるリーダーとしてビジネスを成長させていかなければならない。ゆくゆくは、Apple製品を所有したいというコンシューマーの関心が、Appleのイノベーション力を測る重要な指標となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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