世界中の国々で訴訟を繰り広げているAppleとサムスンだが、ある報道によると両社は停戦に向かっている可能性があるという。
Bloombergは、AppleがHTCやサムスンといった携帯端末で競合する企業らとの間でこれまで繰り広げてきた法的な争いを詳細にふり返る記事の中で、Appleとサムスンの経営幹部らが和解の締結を検討している可能性があることを示唆している。
米国時間3月29日付けの同記事には、「ただし、本件に詳しい情報筋らは、Appleとサムスンの経営幹部らが最近、和解案について話し合ったと述べている」と記されている。
「Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、すべての敵をたたきのめすことに前任者ほど情熱を注いでいないようである」と同記事は付け加えている。「Cook氏は、訴訟は必要悪であり、無限の復讐のための手段ではないと考えているようだ」(Bloomberg)
Walter Isaacson氏が執筆し、2011年に出版した伝記の中で、Appleの共同創設者である故Steve Jobs氏は、Googleの「Android」OSを「盗用による」製品であるとみなし、それを葬り去ることを個人的な使命としてとらえていたと記されている。
Bloombergが記事の中で指摘しているように、同社は、Googleではなく、まずはHTCを提訴し、後にサムスンへと訴訟の対象を拡大することによって、その長い戦いを間接的に開始した。Appleが引き続きサムスン最大の顧客であり、サムスンの部品が最新「iPad」を含むApple製品の代表的な機能を担っていることを考えれば、それは奇異な行動であると同記事は指摘している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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