「Internet Explorer」(IE)は依然として世界で最も利用者の多いブラウザだが、3月第3週の週末には1日だけ第2位に転落した。
ブラウザの世界市場シェアを解析しているStatCounterによると、米国時間3月18日に「Google Chrome」がわずかながらも首位のIEを上回り、世界で最も多く利用されたブラウザになったという。インド、ロシア、ブラジルでの高い利用率が支えとなってChromeが首位に押し上げられた、とStatCounterは述べている。
だがChromeにとって残念なことに、それもつかの間の勝利だった。3月19日にはIEが首位に返り咲いた。
StatCounterの最高経営責任者(CEO)を務めるAodhan Cullen氏は、3月21日の声明で次のように述べている。「わずか1日とはいえ、これは重要な節目だ。Chromeが長期的にブラウザ戦争でリードできるかどうかはまだ分からないが、週末にChromeの利用が拡大する傾向は否定できない事実だ。週末、どのブラウザを使うか自由に選択できる時に、多くの人がIEよりもChromeを選んでいる」
平日の利用と週末の利用を比較したStatCounterの調査結果はなかなか興味深い。人々は、職場のPCでならIEを使っているかもしれないが、週末に自宅にいる間や個人のPCではChromeを使っていることを、この調査結果は示している。
StatCounterによると、2012年1月の時点で1日あたりの世界市場シェアはIEが38%ほどだったのに対し、Chromeは約28%だったという。それ以降、Chromeのシェアは着実に増加して約32%になったが、IEのシェアは減少した。
StatCounterのデータはウェブサイト300万件の解析結果に基づいている。全体として同社は毎月150億ページビューを解析しており、このうち40億が米国でのページビューとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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