Appleは、新しい「iPad」の購入者の負担を肩代わりしている。これは、同iPadの製造原価は増加したようだが、小売価格は米国において引き上げられていないからである。
IHS iSuppliの初期分解調査によると、4G対応32Gバイト版の新しいiPadの部品コストは、3G対応「iPad 2」よりも9%高いという。同レポートには、ミッドレンジモデルであるこの新iPadの部品コストは364ドル、組立コストは11ドルで、その合計金額375ドルは小売価格729ドルの50%強に相当すると記されている。
当然ながら、Appleの「Retina Display」、4G LTE、大容量バッテリといった予測されていた新しい機能が、新iPadの部品コスト増加の要因であるようだ。
新iPadの部品コストとして、Appleから最も多額の代金を得たのはサムスンのようである。IHSによると、同社はRetina Displayを1枚87ドルでAppleに提供しているという。その価格は、57ドルだったiPad 2の画面よりもかなり高い。
サムスンは、新しいiPadのアプリケーションプロセッサも製造しており、おそらくはバッテリセルも製造していると思われる。そうであるとすれば、新しいiPadの部品コストの半分がサムスンに支払われていることになる。
IHS iSuppliによる詳細な部品コスト一覧を以下に示す。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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