これは(今のところ)ダウンロード提供されるアプリではないものの、CardSpringは2012年のSXSWで新しいAPIを提供した。このAPIにより、開発者はユーザーのクレジットカードと関連づけられたクーポンや会員割引を(アプリ内またはウェブサイト上で)作成できるという。詳細については、CardSpringのサイトを参照してほしい。
その仕組みを説明すると、まず、ユーザーは特定のディスカウントウェブサイトやスマートフォンのアプリで登録手続きを行う。このCardSpring対応サイトでクレジットカード番号を入力した後、ユーザーは、広告上に表示があり、該当商品を提供している店舗に足を運ぶ。そして、商品を購入するためにカードを読み取り機に通すと、その商品の価格から値引き分が自動的に差し引かれる。この機能により、ウェブサイトやアプリの開発者は、ユーザーにクーポン券を実際に持ってきてもらったり、携帯電話上のバーコードを提示してもらったりする代わりに、クレジットカードに関連づけられたクーポンや会員割引を提供できるようになる。
このテクノロジについては、さまざまな利用方法を思い描くことが可能だ。例えば、携帯電話向けのディスカウントアプリなどだ。そのようなアプリがあれば、大きな買い物をする前に登録手続きを行い、クレジットカードを読み取り機に通すだけでディスカウントを利用できるようになる。開発者はこのAPIを使って何をできるのか、そして彼らはほかにどんな機能を発明できるのか、われわれは楽しみにしている。
Vibopは「iPhone」および「iPod touch」専用に開発された新しいアプリだ。基本的に、ユーザーはこのアプリを使って、モバイルデバイスでビデオポストカードを作成できる。簡単に説明すると、このアプリでは、ラブレターやスーパー8mmフィルム、コミックブックなどのテーマが提供され、ユーザーのビデオの周囲を取り囲むように配置できる。2012年のSXSWでは、Vibopの開発者は新しいTwitterテーマを売り込んだ。ユーザーは、自分のTwitterプロフィールに掲載されたさまざまな要素を使ってビデオを装飾できるという。確かに興味深いが、役に立つだろうか。それほど役には立たないだろう。
いずれにせよ、ビデオを共有する前に、さまざまなスタイルで瞬時にビデオを装飾できるアプリというのは、素晴らしいアイデアだ。われわれは、Vibopをビデオ版のInstagramだとまでは考えていないものの、ユーザーが同アプリについてどう感じるかに興味がある。とにかく、われわれはこのカテゴリで存在感を示すあらゆるアプリに目を光らせておくつもりだ。
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