新型「iPad」の最も大きな特長のため、Appleは恨めしいライバルのサムスンに頼らざるをえなかったのかもしれない。言い換えると、この巨大企業2社はどうやら、相手製品の販売を世界中で抑えるために繰り広げている無限とも思える特許訴訟や法的措置といった一切合切を、脇に置くことができたようだ。
Bloombergは、部品分析のiSuppliの話として、新型iPadに搭載された9.7インチ「Retina Display」はサムスンの単独供給だと報じている。LGとシャープは、Appleの基準を満たすパネルを作れなかった、とiSuppliは述べている。
iSuppliのシニアマネージャー、Vinita Jakhanwal氏はBloombergに次のように述べた。「新型iPadのディスプレイの仕様は、極めて高い解像度の点で非常に要求が厳しい。電力消費と輝度で妥協することなくこの高解像度を達成し、Appleの品質基準を維持することは、LG Displayとシャープには難題だったように思われる」
Appleとサムスンは、この報道に関してBloombergへのコメントを拒否したという。
Appleは長年、部品サプライヤーの公表を拒んできた(ただし、通常は製品が分解されて詳細が明らかになっていた)。実際、同社はようやく最近になって、サプライヤーの社会的責任に関する2012年版調査報告の一部として2011年の供給業者リスト(PDF)を示した程度だ。とはいえ、サムスンは以前のiPadでも液晶ディスプレイのサプライヤーになっていたため、今回のことはそれほど大きな驚きにはならないはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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