米国防総省で最もテクノロジに精通したリーダーの1人が、Googleでの新たな職に就こうとしている。Regina Dugan氏はこの3年間、米国防総省向けの軍事テクノロジを扱う米国防高等研究計画局(DARPA)の長官を務めた。
Googleの広報担当者は米CNETに対し、「ReginaはDARPA在籍時にテクノロジの未来を軍隊にもたらした技術分野のパイオニアだ。彼女はGoogleにとって真の資産となるだろう。われわれは彼女がチームに加わることに興奮を覚えている」と述べた。
GoogleはDugan氏を雇うことは認めたが、同社における具体的な役割についてはまだコメントしていない。Wiredによると、DARPAの広報担当者であるEric Mazzacone氏は、Dugan氏がGoogleの「シニアエグゼクティブのポストを提示され、それを受諾した」こと、そしてDugan氏があれほど「革新的な企業」にノーと言うことはできないと感じていたことを明かしたという。
Dugan氏はDARPA在籍時、革新やテクノロジ開発、サイバーセキュリティ、テロ対策、国防に携わっていた。Wiredによると、同氏はクラウドソーシングを推進し、ハッカーコミュニティーにも接触したという。これはDARPA長官の動きとしては、珍しいものだった。
Dugan氏はDARPAで強力なリーダーシップを発揮したが、物議を醸す人物として見られることもあった、とWiredは報じている。その理由の1つは、Dugan氏がDARPA長官である一方で、自らが共同創設し、現在も部分的に所有しているRedX Defenseという企業に同局が契約を与えたことにある。同社は現在、国防総省の監察総監室(OIG)による監査を受けている。
しかし、米国防長官官房の広報担当者であるMelinda Morgan中佐によると、「Dugan氏の退局は、OIGの調査とは無関係だ。OIGは国防総省機関の契約および倫理プログラムの監査を定期的に行っている。DARPAも国防総省機関であり、その対象になる」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)