自転車で使えるデジタルカメラ、ビデオカメラを紹介した「専用ナビ&カメラで“自転車ライフ”がもっと楽しくなる!(後編)」はこちら。
日本の自転車人口は7500万人とも言われ、国民の大多数が自転車を保有している。最近は折からの健康ブームも相まって、自転車通勤をする人も増加中だ。さまざまなタイプの自転車の中で、増えてきているのがクロスバイクやロードバイクなどのスポーツサイクルだ。サイクリングやポタリングを楽しむなど、ただの移動手段から趣味のスポーツとして広がりつつあるのだ。
そんな状況において、各デジタル家電メーカーも新たな市場としてスポーツサイクルに注目している。その最たるものが、自転車用のナビゲーションシステムだ。ここ数年カーナビ業界でもポータブルナビの人気が高まり、普及し始めている。簡単に持ち運べ、荷物にならないので、サイクリングやウォーキングで使用する人も多くなっている。
ただ、サイクリングに使うには、カーナビをそのまま自転車用に転用すればいいわけではない。やはり自動車と自転車では走行する道も違えば、交通規制も違う。自転車専用の案内を搭載しているナビゲーションが必要だ。自動車では一方通行となる道も自転車は除外されていることが多く、逆に自動車しか通行できない専用道もある。また、二段階右折が必要な自転車はできるだけ右折の少ない道を選ぶナビが必要となる。遠回りしても、坂道の少ない道を選ぶなどもそうだ。そういった点を考慮してくれるナビが必要なのだ。
自転車に取り付ける場合も、専用のホルダーが必要となる。振動の大きい自転車でも、十分に耐えられるだけの強度と、頻繁に取り外しをするので、着脱が簡単にできる仕様でなければ、使いにくい。
自転車用ナビとなると、基本的に本体が剥き出しになってしまうため、防水防滴機能も必要となってくる。車内にしまわれているカーナビとは大きく異なる点だ。防水性能は、水中で使うほどのものはなくても大丈夫。IPX5程度の防滴性能があれば、急場の雨をしのぐことはできる。土砂降りのような大量の雨の中やしばらく野ざらしにしているなど、ハードな使い方はできないので、あくまでもにわか雨など、急場しのぎと考えておくべきだ。
必須機能ではないが、サイクルコンピュータ機能があると便利。走行距離や速度、走行時間、消費カロリーなどを表示する機能だ。自分が移動した距離、もしくは無理なく移動できる距離が把握できるので、サイクリングの計画が立てやすくなる。ダイエットを考えている人も消費カロリーがわかるのは、ありがたい。
自転車ナビは、自転車ライフを大幅に広げてくれるアイテム。これから自転車を始めようとしている人も、すでにサイクリングを趣味としている人も是非とも導入の検討をしてみてほしい。
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