スペイン、バルセロナ発--Microsoftと提携してから1年が経過したNokiaは、同社の「Windows Phone」搭載スマートフォンの製品ラインを拡大した。
Nokiaは現地時間2月27日、当地で開催の展示会Mobile World Congressにおいて、まずは「Lumia」シリーズに新たに加わるローエンドのWindows Phoneスマートフォン「Lumia 610」を発表した。同製品は、Lumiaポートフォリオにおける4機種目のWindows Phoneであり、欧州において補助金適用前価格189ユーロ(254ドル)で販売される予定である。
Microsoftは2011年10月に、「Lumia 710」と「Lumia 800」を発表している。これら製品は、Nokia初のWindows Phone端末であり、当初は欧州のみで提供されていた。現在では世界中で販売されており、Lumia 710の方は米国においてT-Mobileから提供されている。
Nokiaは2012年1月、Consumer Electronics Showにおいて「Lumia 900」を発表した。同製品は、米国における同社主力のハイエンドWindows Phone端末である。他のLumia端末よりも大きな画面を搭載するLumia 900は、4G LTEもサポートする。
そして、Nokiaは、Lumia 900のグローバル展開をMobile World Congressで発表した。Lumia 900は第2四半期から、カナダおよびその他の地域において489ユーロで提供が開始される。
Nokiaは27日、「Nokia PureView 808」も発表している。808 PureViewは、NokiaがWindows Phoneの前に使用していた「Symbian」OSを搭載し、写真撮影とオーディオの面において技術の限界を押し上げている。新しい808 PureViewスマートフォンは、41メガピクセルのカメラを搭載し、サラウンドサウンドに似たオーディオを実現する。41メガピクセルのカメラは、衛星カメラ技術を利用して開発されたものであり、鮮明な写真を表示したままで、ユーザーによるズームインおよびアウトが可能である。同技術はまず、808 PureViewのみに搭載される予定だが、将来的にはWindows Phone搭載の各種端末にも適用する予定だとNokiaのX Jo Harlow氏は、記者会見の質疑応答で述べた。
またNokiaは、「Windows Phone 7.5」ソフトウェアの最新版に含まれる予定のNokia独自の機能およびアプリケーションを多数紹介した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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