Appleの製造パートナーであるFoxconnが、公正労働協会(FLA)による工場の査察を受けたにもかかわらず、未成年労働者の扱いに関する告発を受けている。
AppleInsiderは米国時間2月22日、香港を拠点とする非営利団体Students & Scholars Against Corporate Misbehavior(SACOM)のプロジェクト担当者Debby Sze Wan Chan氏のインタビュー記事を掲載した。これによると、FoxconnはAppleの要請により行われた独立機関FLAの査察が行われる前に、若年労働者を別の場所に移したり、時間外労働を禁じたりしたという。
Chan氏は、SACOMがFoxconnの工場で実施した調査と面談の結果を引用しながら、「16歳から17歳の未成年労働者全員が時間外労働を一切命じられなかったばかりか、一部の労働者は他の部署に移されていた」と指摘した。Chan氏はAppleInsiderに対し、1日に3度の休憩を取るよう幹部から求められたという女性労働者の話も紹介した。この労働者はSACOMに対し、それまでは1日に1度の休憩しか認められていなかったと話したという。
SACOMは2005年に活動を開始した団体で、そのウェブサイトには、「アウトソーシング指針の下で働く清掃作業員や警備員の労働条件を向上させることを使命とした学生運動を起源としている」と書かれている。
Appleは13日、中国の深センと成都にあるFoxconnの工場の査察をFLAに依頼したことを明らかにしている。Appleに対しては、活動家団体の間だけでなく、職場環境が安全ではないと訴える一部労働者の間にまで激しい非難の声が広がっており、この決定はそうした非難を受けたものだった。
AppleInsiderの記事についてAppleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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