消費者向けの販売では、われわれは現在の状況に満足しています。Chromebookは、AmazonとBestBuy.com経由で、オンラインでしか買えないようになっています。Amazonのベストセラー上位20位以内に何度も入っていますし、上位5位以内や10位以内に入ったこともあります。われわれは現在、消費者に向けた売り込みや、大規模なマーケティングを行っていません。この業界では、商品を大量に販売するには、売り込みが必要です。われわれは意図的に売り込みを控えています。
それは長い道のりです。われわれはChromebookに全力を注いでいます。本当にほしいという人々にだけ(それを買ってほしい)と思っています。
--Chrome OSは定期的なアップデートで着実に改善されていくということですが、これまでに改善された点について、具体的に教えてください。
Pichai氏:Chromeの最大のバリュープロポジションは、徐々にエクスペリエンスを向上させていくことです。実際にそうしていますし、その効果を評価することもできます。再開時間(スリープ状態からの再起動)がどれくらい向上したかを考えるなら、わたしの感覚では、最初に出荷したときよりも30%から50%速くなったと思います。
R19(Chrome OSバージョン19。近々開発者版がリリースされる)では、GPUで多くの改良が行われています。スクロールはかなり速く感じられるようになります。ChromebookではGPUの性能が限られていますので、「MacBook Air」と同じような改善が見られるわけではありませんが、Chromebookでもやはり改善が見込めます。
--トラックパッドのジェスチャの方向を、「Mac OS X」の新しい「ナチュラルスクロール」に合わせて変更することは検討していますか。
Pichai氏:スクロールを滑らかにするのは、本当に複雑な話です。方向を変えるというのは、細かい点です。それについては、それほど心配していません。Android搭載携帯電話やタブレットのChromeでは、ある程度の決断を迫られると思います。
--わたしは、自分のChromebookの遅さに不満を感じています。Chrome OSのビジョンには賛成していますが、とても遅いので、ほかのコンピュータを使うようにしています。
Pichai氏:われわれはChromebookに非常に期待しています。多数の好意的なフィードバックももらっていますし、次世代Chromebookを非常に楽しみにしています。スピードやシンプルさ、セキュリティの面について改善する予定です。
--では、Chromebookがなくなることはないのですね。
Pichai氏:われわれはウェブをより良い場所にするよう、根本的に取り組む必要があります。そうした取り組みは、アプリストアやネイティブアプリを通じて行われています。イノベーションの需要は非常に大きいと言えます。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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