「Photoshop」の「Content-Aware Move」機能を使うと、画像中にある複雑な被写体を移動させる場合も、難しい作業は同ソフトウェアが請け負ってくれるようだ。
Adobe Systemsは、現バージョンの「Photoshop CS5」で、「Content-Aware Fill」という技術を紹介した。同技術は、画像の一部を切り取る際、後に残る穴を自動的に埋めることができる。次期のCS6では、このアイデアをさらに推し進めている。
Adobeのシニア製品マネージャーBryan O'Neil Hughes氏は、「Photoshop CS6」の4番目のプレビュー動画で、このツールを使用する2つの新しい方法を紹介した。
既存のツールでは、穴を埋めるのに使う部分を同一画像中の他の場所から推測し、穴に適用する。O'Neil Hughes氏によれば、新バージョンでは、ユーザーが穴を埋めるための素材を選択できるようになるという。
O'Neil Hughes氏は、「わたしが必要としているのは、さらに進化して、どこに何を埋めるかを指定できる機能だ。ユーザーは、この機能をパッチツールでしばらく求めていたが、ちょうど可能になったところである」と述べた。
さらに進化したのは、「Content-Aware Move」という新機能である。Hughes氏は、画像にあるコイン式の望遠鏡を中央に移動する操作でこの機能を使っている。移動させる対象を大まかに選択しただけで、Photoshopは、どのように元のデータを消して新しい背景を再生成するかを判断し、見事に作業を実行した(画像の背景がぼやけていたので、作業を容易にしたのかもしれない)。
また、O'Neil Hughes氏は、芝生、家、そして空の前面に位置する赤い服の女性を、芝生と家の異なる部分の前面に来るように再配置した。また、このルーツは「拡張」モードも提供しており、同氏は屋根の幅を広げるのに利用した。
Adobeによる紹介動画:
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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