Appleは、「App Store」のランキングで順位を吊り上げようとする開発者に厳重な警告を行った。
Appleは米国時間2月6日夜、開発者に次のように宣言した。「素晴らしいアプリを作ったら、そのアプリについてみんなに知ってほしいと思うものだ。しかし、アプリを売り込むにあたって、App Storeのチャートで上位に入ると宣伝したり請け合ったりしているサービスを利用するのは避けるべきだ。たとえApp Storeのチャートやレビューを直接ごまかしていなくても、代行サービスを利用したためにApple Developer Programのメンバー資格を失う結果になるかもしれない」
App StoreのランキングはAppleが開発した非公開のアルゴリズムに基づいている。このアルゴリズムの構成要素としては、アプリのダウンロード数、各アプリに関するニュース記事、Appleの特集に取り上げられたかどうか、などがあると考えられている。ユーザーによる評価も重要な要素らしい。
App Storeのランキングで25位以内に入ることに開発者は血道を上げる。トップ25位入りを果たしたアプリは売り上げが大幅に伸び、細々とやっていた開発作業を本物のビジネスへと拡大させるきっかけになることが多い。「Angry Birds」を開発したRovioが大企業になった理由の1つには、トップ25位入りを果たす能力もある。
Rovioに続こうとする開発者たちが、App Storeでの順位引き上げを専門とするサードパーティーの顧客となっていた。アプリを宣伝して認知度を高めるなど、正当な手法でランキングを向上させるサービスもある。しかしAppleが指摘するように、アプリの特長を称賛するレビューをどんどんねつ造してシステムを欺こうとするサービスや開発者も存在する。
2011年には、Appleがランキングのアルゴリズムを変更し、特定のカテゴリーのアプリがより重視されるようにしたと報じられ、波乱が生じた。このときの修正では、ソーシャルネットワーキングのアプリケーションがかなり有利になった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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