Honeywellは米国時間2月6日、Nest Labsを特許侵害で提訴した。Nest Labsの人気サーモスタット製品の販売差し止めを求めている。
訴状によると、Nest LabsはHoneywellの特許7件を侵害しているという。サーモスタットの古参メーカーであるHoneywellは、損害賠償のほか、Nest Labsの「Nest Learning Thermostat」について、Nest Labsならびに小売大手Best Buyによる同製品の販売差し止めを求めている。
Honeywellによると、Nest Labsはユーザーインターフェース制御その他の先進的機能に関する特許を侵害したという。Honeywell Environmental and Combustion Controlsの社長であるBeth Wozniak氏は声明の中で、「家庭の快適性および住宅制御の技術に対する当社の努力と開発が損なわれないことに重点を置いている」と述べている。
訴状では、Nest Labsが意図的に侵害したとHoneywellが主張する複数の特許技術について詳細が記されている。例えば、「留守中の温度は何度にしますか」などの液晶ディスプレイに表示される質問に対するユーザーの答えをもとに、サーモスタットを調整する機能や、サーモスタットが電線から電源を借用する「パワースティーリング」技術などだ。
「そのマーケティングキャンペーンに反し、Nest Labsが革新的だと宣伝するアイデアの多くが自社ではなくHoneywellのものであること、また、Nest Labsのサーモスタット製品の多くの機能がHoneywellの特許を侵害していることをNest Labsは知っていた、または知っているべきだった」と訴状には書かれている。
Appleの元エンジニアらが手がけたおしゃれなデザインのサーモスタットがメディアで高評価を得ていたNest Labsにとって、今回の提訴はまったくの不意打ちだ。2011年秋に発売された同社の250ドルのサーモスタットは、現在売り切れとなっている。
Nest Labsの担当者にコメントを求めたところ、「Honeywellのプレスリリースで今朝知ったが、まだ訴状を見ていない。訴状を検討してからコメントを出す」と回答した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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