ドイツのマンハイム地方裁判所のAndreas Voss判事は現地時間1月20日、Appleが3G/UMTS方式の無線通信に関する特許を侵害したとするサムスンの主張は有効ではないと判断したと、FOSS PatentsのFlorian Mueller氏が伝えている。Mueller氏によると、同判事は訴えが棄却された理由を明らかにしなかったが、決してサムスンの法廷闘争が終わったわけではないという。Mueller氏が指摘している通り、家電大手のサムスンはAppleを相手取った訴訟を他にも4件起こしており、その中でさらに6件の特許を主張している。
Appleとサムスンは過去数カ月にわたって長期間の激しい訴訟合戦を繰り広げており、舞台は欧州、米国、オーストラリア、アジアに及んでいる。だが現在のところ、両社の訴えはほとんどが棄却されているため、どちらかが優勢に立っているというわけではない。一方が勝利するような場合でも仮差し止め命令を勝ち取っているにすぎず、多くの場合、棄却されるか製品の改良という回避策が取られている。
ドイツの裁判所におけるこの日の決定を受けて、両社は、Appleがサムスンを相手取って起こした訴訟の1つに関する審理に戻ることになっている。訴訟の応酬は当分終わりそうにない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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