UPDATE Microsoftが米国時間1月19日、第2四半期決算(2011年12月31日締め)を発表した。ゲームやサーバ事業がWindows事業の低迷を相殺し、アナリストの期待に見合う内容となった。
同社の第2四半期の売り上げは前年同期比5%増の208億9000万ドル。営業利益は2%減の79億9000万ドルだった。1株あたり利益は78セント。Thomson Reutersによると、アナリストらは売り上げ209億ドル、1株あたり利益76セントと予測していた。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は「多くの主要製品やサービスの取り組みを加速させるローンチの年を迎える準備を進める中、堅調な業績を報告できた」と述べている。
長らく財務の中核を担ってきたWindows事業は同四半期、ただでさえ低迷していたPC市場にタイ洪水被害によるハードディスク不足が追い打ちをかけPCがさらに売れなくなったことから、苦戦する結果となった。
Windows & Windows Live Divisionの売り上げは前年同期比6%減の47億ドルだった。営業利益は11%減の29億ドル。2年以上前にWindows 7を発売して以来、そのライセンスは5億2500万件以上売れているという。
この低迷を救ったのが、売り上げが2桁成長した「Windows Server」や「SQL Server」のほか、売り上げが20%以上も増えた「System Center」を扱うServer & Tools部門だ。同部門の売り上げは11%増の48億ドル、営業利益は16%増の20億ドルだった。
Xbox事業は同四半期も引き続き競合をしのぎ、年末商戦には大きく売り上げた。Entertainment & Devices Divisionの売り上げは15%増の42億4000万ドルだった。一方で米証券取引委員会(SEC)に提出された文書によると、営業利益はロイヤリティコストが増えた影響で20%減少し5億2800万ドルだった。
Microsoftによると、「Xbox 360」のインストールベースはコンソールで6600万台、「Kinect」センサでは1800万台にも到達するという。「Xbox Live」サービスの会員は世界で前年同期比33%増の4000万人になった。
最大の売り上げを誇るMicrosoft Business Divisionでは、「Office 2010」が順調なことから、ささやかながら業績を伸ばしている。同四半期の売上は3%増の62億8000万ドル、営業利益は2%増の42億ドルだった。
Microsoftによると、Office 2010は発売から18カ月間で約2億件のライセンスが売れたという。また「Exchange」や「SharePoint」の売り上げは2桁の成長を、「Lync」や「Dynamics CRM」の売り上げは30%以上の成長を遂げた。
検索エンジンの「Bing」を擁するOnline Services Divisionは少しずつ成長しているものの、赤字が続いている。売り上げは前年同期比10%増の7億8400万ドル、営業損失は前年同期比18%減の4億5800万ドルだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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