米CNET編集部注:本稿はZyngaの最高技術責任者(CTO)であるCadir Lee氏が寄稿したものだ。Zyngaに関する予測は1つのみという了解の下で、Lee氏に2012年に関する予測をいくつか提示してもらった(エグゼクティブエディターPaul Sloan)。
World Wide Web Consortium(W3C)とZyngaは、複数のデバイスのブラウザ内でリッチなゲーム体験を実現するために協力している。実現はまだ先の話だが、Zyngaはただ待っているだけではない。2011年には、Zynga初の完全なHTML5ゲーム「Mafia Wars Shakedown」を「App Store」でリリースした。Facebookが同社のモバイルアプリとモバイルサイトをローンチしたのに続いて、Zyngaは「Zynga Poker Mobile Web」「Words With Friends HTML5」「Farmville Express」という3種類のHTML5ゲームをローンチした。HTML5を使って開発されたこれらのゲームは、読み込み時間の高速化や、よりスムーズなゲームプレイ、プレーヤーのアクションに対するほぼ瞬時の反応を、すべてモバイルブラウザ内で実現している。また、われわれはHTML5でのゲーム開発を促進するために、オープンソースツールもリリースした。
Squareや「Google Wallet」は序章にすぎない。ゲームでは既に使用されており、サンフランシスコのローカルレベルでも導入が進んでいる。地元のフードトラックやレストランでモバイル決済システムを採用するところが増加しており、McDonald'sやSubwayのような大型チェーンがその先駆けだ。モバイル決済システムは暗証番号を使用する従来の決済方法よりも安全とされている。今後、さらに多くのオプションが続々と登場するだろう。
もちろん、Spotifyや競合サービスを利用してお気に入りの音楽や動画をストリーミングする消費者は増え続けている。大手のケーブルプロバイダーまでもが動画ストリーミング分野に進出しており、各社が膨大な数のコンシューマーデバイスに魅力的なコンテンツを提供しようと競っている。次に来るのは書籍のはずだ。電子書籍現象における次の波には、ストリーミングコンテンツが含まれるだろう。
HTTPSは新しいものではない。AmazonやeBayなどの大手Eコマースサイトは、セキュアな商取引を実現するためにHTTPSを採用している。しかし現在、FacebookやGoogleなど、ほかのサイトもHTTPSを実装するようになってきた。HTTPSは、ユーザーのセキュアなブラウジングを可能にするほか、パブリックネットワーク上で接続しているときにユーザーデータを安全な状態に保つことができる。
Cadir Lee氏はZyngaのCTOで、同社のテクノロジプラットフォームおよび大規模インフラストラクチャの開発と革新を監督している。Zyngaの前にはSupport.comのCTOを11年間務めた。Support.comは、Lee氏がZynga創設者Mark Pincus氏と共同で創設したオンラインテクノロジサポート企業だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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