サンフランシスコ発--Facebookゲームの大手開発会社であるZyngaは米国時間10月11日、同社の新しいゲームプラットフォーム「Zynga Direct」を発表した。
Zyngaの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Pincus氏は、当地で開催された報道陣向けイベントで、「次の大きなゲームではなく、ゲームをするための次世代プラットフォームを構築しようとしているのだが、大きなゲームが開発されるのならそれもよい」と述べた。ZyngaがどのようにしてプラットフォームZynga Directを開発者向けに公開する予定なのかを同氏は明らかにしなかったが、Pincus氏と他のZynga幹部らは、Zyngaがこれまで基盤としてきたFacebookネットワーク上に、どのようにしてゲームを中心とする新しいソーシャルネットワークを構築しているかについて語った。
同社の新しい「Project Z」は、「ユーザーがFacebook上の友人と楽しむための、ゲームのみを対象としたソーシャル環境」である。ユーザーはこのネットワーク上で、ゲームを開始する友人をいつでも探すことができる。また、ユーザーはこのネットワークにおいて、実際のFacebookユーザー名を使用する代わりに、自分で決めた「ゲーマータグ」を持つことができる。
Pincus氏はイベントを取材中の記者らに対し、「どうすればあなたがたをゲームに誘えるだろうか?」と尋ねた。「われわれはゲームを、生活の中にはめ込まなければならないマクロなテーマ活動であると考えている」(Pincus氏)。同社は「FTUE」(First Time User Experience:ファーストタイムユーザーエクスペリエンス)と、どのようにして5~15分間のゲームという「食事」をユーザーに提供するかを重視していると、Pincus氏は付け加えた。「それ以上は求めていない」と同氏は述べた。
Zyngaは、同ネットワーク上の月間アクティブユーザー数が2億3200万人、1日のユーザー数が6000万人であることを明らかにした。同社は、1日あたり20億分というゲーム時間を記録している。
Zyngaの売上高と事業については語られなかった。「iOS」プラットフォーム上では、インゲームの売上高をどのようにして回収するか、また、AppleとFacebookの間でどのように分配するかという問題がまだ残っている。
米国太平洋時間4時33分アップデート:Zyngaの広報担当者によると、Zynga Directは、同社の新しい消費者直結型プラットフォームで、ゲームを一緒にプレーしたいユーザー同士を結びつけるためのものだという。Zyngaから提供可能になっている新しいZTagは、Zynga Directの最初の「製品」である。Zynga Directは、サインアップに「Facebook Connect」を利用するが、Facebookとは別に存在するゲーマーネットワークである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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