台湾のQuanta Computer(広達電脳)は、NECのノートPCに使用したプロセッサに不具合があったとして、Advanced Micro Devices(AMD)を提訴した。
Bloombergが最初に報じたところによると、世界最大のノートPC委託製造業者であるQuantaは、AMDが不良品を販売したと主張し、同社を契約違反で提訴したという。
AMDの広報担当者は米CNETに対し、この訴訟は主に統合型グラフィックスソリューション「ATI RS600ME」に関するものだと述べた。統合型グラフィックスチップには他の回路も含まれており、メインの中央処理装置(CPU)を支えるチップセットとしても機能する。
Bloombergは訴状を引用して、「AMDおよび同社のATI Technologies部門は、耐熱性の基準を満たさない上に複数の特定用途に適さないチップを販売した」と伝えている。この訴状は米国時間1月3日、カリフォルニア州サンノゼの米連邦地方裁判所に提出された。
これらのチップはQuantaがNEC向けに製造したノートPCに使用されていたもので、コンピュータが誤動作する原因になったと、Bloombergは報じている。
Bloombergの記事によると、「Quantaは見込まれる売り上げと利益に多大な損害を被った」と、同社は訴状で主張しているという。
一方のAMDは声明で次のように述べている。「AMDはQuantaの訴状における主張に異を唱えるもので、これらの主張には価値がないと考えている。AMDはQuantaが採用した当社製チップについて、同社以外の顧客からは訴状にあるような問題の報告を確認しておらず、またAMDは既にこのチップの販売を終了している。実際、Quanta自身、NEC向けに製造した別のコンピュータプラットフォームで同一のチップを大量に使用し、そちらでは同様の問題が発生しなかったことを、AMDに対して認めている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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