次にブレイクする13サービス企業--VC、インキュベーターが選出 - (page 2)

MOVIDA JAPAN:伊藤健吾氏

--今後の支援体制や方向性についてお聞かせください

 2月末にDemo Dayを予定しており、それに向けてスクーリングやピッチの練習会などを実施しています。第1期をベースに第2期以降の設計も行う予定で、東京以外での開催を見据えた具体的な動きを開始したいと考えています。

−−国内、海外で注目したサービスをそれぞれ1つとその注目点は?

国内:TokyoOtakuMode
 開始から1年足らず、国内最大級となるFacebookで「いいね」200万以上獲得のサービスです。国内サービスですが、最初からグローバルでユーザー獲得しており、海外に向けて日本のサブカルチャーを発信するサービスとして更なる発展に期待しています。

海外:Instagram
 まさにリーンスタートアップを地で行くスタートアップですね。写真にフィルターをかけてプロっぽく共有できるということ、そのものにユーザーがユーザーを呼ぶ仕組みを内包しているところが素晴らしいサービスです。

グロービス・キャピタル・パートナーズ:プリンシパル 高宮慎一氏

--今後の支援体制や方向性についてお聞かせください

 グローバル化元年ととらえ、弊社でも投資先の海外進出支援は最重要視しています。市場性、投資先との適合性から具体的にどの地域を狙うのかの戦略立案や、欧米、アジアの有力VCや事業会社とのネットワークを活用して各国に進出した際の事業展開やパートナリング支援に力を入れています。

−−国内、海外で注目したサービスをそれぞれ1つとその注目点は?

国内:クラウドソーシング系(nanapiピクスタ
 ナナピやピクスタなどクラウドソーシングを活用したサービスに注目しています。クラウドソーシングは、ナナピではネットメディアの記事、ピクスタでは販売する写真素材をユーザから調達する仕組ですね。CGMに似ていますが、対価を払ってユーザから買い取り、品質管理している点が異なります。ソーシャルがマーケティングや流通チャネルの個人のニーズへのの対応を促進していますが、クラウドソーシングはいわばサプライチェーンのone-to-one対応を促している点がポイントです。

海外:Pinterest
 Pinterestはユーザーがテーマごとにキュレーションした画像を外部サイトからクリッピングするSNSのようなサービスです。検索の代替手段としてグラフを通じて個人の多様な志向性にあったものを探すというソーシャルの本質をズバリついています。また、美しい画像中心で直感的な操作性はスマホ時代のサービスの好例でしょう。

インキュベイトファンド:アソシエイト 木下慶彦氏

--今後の支援体制や方向性についてお聞かせください

 ここ1年の動きとして、シードアクセラレータのようなプレーヤーも増えましたが、Starup WeekendやHackathonのようなエンジニアを主対象としたプロダクト開発の支援イベントも急速に浸透しているように思います。プロダクトにフォーカスした活動を支えることで、事業の立ち上げスピードを上げていく支援をしたいと思っています。

−−国内、海外で注目したサービスをそれぞれ1つとその注目点は?

国内:コニャック
 2011年8月に米出張の際にTechCrunch Diruptにてアメリカのスタートアップを見てきましたが、彼らと肩を並べてグローバルで勝負をするには、日本人としてのオリジナリティが発揮出来る分野のサービスに重要性を感じました。コニャックの展開する翻訳分野では英語圏でない日本から大成功する企業が現れるのではと思い、とても期待しています。

海外:i:um
 CEOのPark氏は25歳の女性起業家で、シリコンバレーのVCであるAltos Venturesから200万米ドルの資金調達をしているのですが、調達成功の理由を「独自プラットフォームにおいて、多くのユーザデータを集めているから」と話しているんですね。最近ではFacebookなどと連携するアプリケーションも増えているのですが、やはり独自のユーザデータを獲得出来るサービスは、立ち上げ時の難易度は高いですが期待も大きいですよね。

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