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次にブレイクする13サービス企業--VC、インキュベーターが選出

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 2011年はスタートアップの年だった——そう確信できるほどに国内テクノロジー界隈のプレーヤー達の動きが活発だった。起業家をはじめ開発者や投資家、ベンチャーキャピタル(VC)、私たちのようなテクノロジー系ライターも毎週のように開催されるピッチイベントに出向き、熱のこもったデモと向き合った。

 この大きな流れを作り出したのはもちろん起業家であるが、従来VCやインキュベーターと呼ばれていた支援側のプレーヤーに起こった変化を見逃すわけにはいかない。いわゆる「Y Combinator」が提供する、シード期の資金調達と短期プログラムによるスタートアップ多産の仕組みは、この潮流に大きな影響を与えただろう。

 本稿ではそういった起業支援などのプログラムを提供する国内VCおよびシードアクセラレーターの視点で振り返り、2012年にも続くであろうテクノロジー系スタートアップのトレンドを探りたい。(取材協力:サムライインキュベート、サイバーエージェント・ベンチャーズ、グロービス・キャピタル・パートナーズ、インキュベイトファンド、Open Network Lab、MOVIDA JAPAN、順不同)

サムライインキュベート:代表取締役 榊原健太郎氏

--今後の支援体制や方向性についてお聞かせください

 年間新規100社の支援体制の構築を目標に考えています。また、ヨーロッパやニューヨークなど、日本のスタートアップがネットワークを構築できていない地域を開拓することで、世界各地のインキュベーター・VCとのネットワークの関係強化もやります。

−−国内、海外で注目したサービスをそれぞれ1つとその注目点は?

国内:ノボット
 スマートフォン市場が急成長し、その中で広告市場の競争が激化し始める中、先手先手の戦略でイグジット(出口)までもっていったメンバーの「前のめり度」は大いに好感を持っています。スタートアップの出口戦略に新しいロールモデルを創ってくれたと思っています。

海外:Airbnb
 もともと「軒先ドットコム」というサービスを支援させて頂いているので、その関係で2年前ほどにこのサービスのことを海外の投資家から聞いてはいました。彼らの「デッドタイムとデッドスペースをマッチングさせる」というシンプルな概念に注目していて、世界(トップの座)を取れそうな位置につけていると考えています。

Open Network Lab:Managing Partner 前田紘典氏

--今後の支援体制や方向性についてお聞かせください

 国内外のメンターを通して海外進出の体制を強化を推進します。また、Lean UXデザイン、アジャイル開発、顧客開発、資金調達と、組織の作り方などをテーマにした育成プログラムの強化も実施します。

−−国内、海外で注目したサービスをそれぞれ1つとその注目点は?

国内:Wondershake
 リアルでの出会いをヴァーチャルの情報でファシリテートする革新的なアプローチに注目しています。(編集部注:Wondershakeは、厳密には日本人メンバーによる米国法人である)

海外:Spotify
 革新的なビジネスモデルで音楽を発見する体験をソーシャライズしている点ですね。

サイバーエージェント・ベンチャーズ:マネージャー 海老原秀幸氏

--今後の支援体制や方向性についてお聞かせください

 引き続きスタートアップ投資に注力していきます。更に今後は実績のある方や対象市場が大きい事業には、初期の段階で当該市場で勝負し続けられる規模の資金を提供することも始めようと思います。またシリーズAラウンドでの投資も積極的に行います。

−−国内、海外で注目したサービスをそれぞれ1つとその注目点は?

国内:Line
 短期間でのユーザー数の伸びは目を見張るものがありました。スマートフォンの市場が出来つつある中で、今後プラットフォームになり得る有力候補のひとつですね。また、デバイスが変わることで、これまで当たり前のようなサービスが新たに一気に拡散する事例としても面白いと思いました。

海外:Path
 写真共有のサービスからログ共有への脱皮の過程は非常に興味深いです。単機能アプリが、これまでの事業の良さを生かしつつ、機能追加を果たし事業としても生まれ変わる事例としては非常に参考になりました。UIも参考にしています。

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