2011年は本当にさまざまなことが起こり、瞬く間に過ぎてしまった。困難な状況の中でも、たくさんの素晴らしい本を紹介できたことは幸いだ。
そこで、7月~12月にご紹介した本の中から、選りすぐりの10冊を改めて紹介しよう。年初の忙しさが始まる前に、チェックしておきたい本ばかりが揃った。
◇Being Geek--ギークであり続けるためのキャリア戦略(オライリー・ジャパン)
ソフトウェア開発者として長くキャリアを継続させるには、それなりの戦略が必要だ。その戦略を立てる上で、良きアドバイザーになってくれるのが本書。転職時の心構え、上司や同僚との接し方、管理職としての振る舞いなど、キャリア形成の途中で必ず訪れるであろう壁や日常の悩みまでも詳細に取りあげてアドバイスしているからだ。「ギークであり続けること」は、自分の好きな仕事をし続けることと同義ととらえる人のバイブル的一冊だ。
◇「自炊」のすすめ 電子書籍「自炊」完全マニュアル(インプレスジャパン)
電子書籍のラインアップが充実してきたとはいえ、必ずしも欲しい本が電子書籍として提供されているわけではない。そこで、蔵書を自ら裁断してスキャンしPDF化する「自炊」ということになるが、さまざまな道具や設定が必要だ。スキャナや裁断機は安い買い物ではないが、本書を参考にすれば、無駄な出費をしなくても済むだろう。
◇ネット速読の達人ワザ(青春出版社)
毎日、凄まじい勢いで更新されるブログ「ネタフル」の管理人である著者が、いかに大量の情報をインプットし続けているか、そのノウハウを提供する一冊。アウトプットのためのインプットにとって、最も重要な「情報の選別」から、情報収集のやり方まで、言わば「自分フィルタ」の通し方とでも言うべき手法が解説されている。情報の真偽の確認まで、アウトプットに必要なことも再確認させられる。
◇高音質保証! 麻倉式PCオーディオ(アスキー新書)
徹頭徹尾「高音質」にこだわっている著者。高音質なオーディオ機器には、ちょっとやそっとでは手の出ない高額な製品が多いが、「なるべくなら良い音で聞きたい」という一般的な(と言えるかどうかは分からないが)ニーズにも応えられる。常に高音質な方法や製品を追求し続ける著者の、熱い思いが感じられる一冊。
◇iPhoneフォトグラフィックメソッド(翔泳社)
iPhoneが4Sになり、iPhoneで写真を撮ることがますます楽しく簡単になった。手軽にいつでもどこでも撮影できる分、コンデジや一眼レフでは撮れない瞬間を切り取ることができる。写真を撮る機会が増えるほど、もう少し素敵な写真が撮りたいと思う。そこで本書の出番。写真撮影の基礎知識、アプリを使った加工など、ちょっとしたコツを知ることで、撮影が絶対に楽しくなる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス