起きてから寝るまで、あらゆる活動にGoogleカレンダーやEvernoteなどのクラウドやiPhoneを活用し、良いフロー(流れ)を作りだそうとしている著者。本書は、自らの作り出した流れに乗り、仕事でもプライベートでも「やりたいことを実現し」「成果を出し続ける」ことにこだわり、真摯に「上手くいく」やり方を追求した1冊だ。
クラウドの活用法としては、とにかく細部にまで凝っているため、ツールに慣れていないと圧倒される。しかし、文字だけでは複雑に絡み合ってわかりにくい方法でも、随所に用いられているフローチャートが参考になる。
特に第1章では、会社勤めをしながら執筆活動を行っている著者ならではの視点で、クラウドを活用しながらも、制約のあるビジネスパーソンの取るべき方法について提案がなされており、今までクラウドサービスの利用に二の足を踏んでいた読者の背中を押すことになるだろう。
本書の発売後に、Googleリーダーの仕様が大幅に変更されたため、紹介されている方法の一部については真似ることができなくなってしまったが、それを補ってあまりあるクラウドの活用方法が詰まっている。後半ではあるが、第6章で紹介されている私生活におけるクラウド活用法などは、比較的すぐに真似しやすい。まずは1つ、やってみたかったことを取り入れると、活用の幅が広がるだろう。
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