ウェブブラウザ「Firefox」を手がける非営利団体Mozillaは、Googleをデフォルトの検索エンジンとする3年間の契約を更新したが、匿名の情報筋の話としてAllThingsDが報じたところでは、提携の規模は年間およそ3億ドルに及ぶという。
AllThingsDによると、GoogleのシニアバイスプレジデントAlan Eustace氏は声明の中で、「Mozillaは何年も前からGoogleの重要なパートナーで、われわれはこの素晴らしい提携関係がこれからも続くことを楽しみにしている」と語った。Mozillaの動向に注目してきた人にとって、この契約は驚くようなものではない。
Mozillaは2010会計年度の売り上げの84%近くまでGoogleが占めていることを10月に明かしていた。売上高は1億2300万ドルで、2009年から18%増加した。Mozillaはウェブ上のオープン性を守ると約束しているが、今回の新しい契約が年間およそ3億ドルとすれば、売り上げは140%ほども増加することになる。
それでもMozillaの前途は厳しさが続く。「Chrome」はブラウザ分野で急成長しているし、「Internet Explorer 9」やその後に続くバージョン10は業界の予想を超えて成長している。米国時間12月21日にWindows、Mac、Linux、Android版がリリースされた「Firefox 9」があるとしても、Mozillaは急速に変化するウェブの状況の中で、その戦略を再定義しようと苦心している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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