「コワーキングの思想はコラボとシェア。そしてコントリビューション(貢献)」——伊藤氏はこう語る。「協働していくことが、自分にとっても相手にとってもいい形で返ってくる。人が流動することで情報や知見を分け合い、自身でプロジェクトや仕事を作っていく。自らが旗を立てて、そこに人が集まり、仕事が生まれ、それらをソーシャルメディアなどで補完していくようなイメージだ」(伊藤氏)
伊藤氏はまた、地方が抱える問題の解決にもコワーキングが一役買えるのではないかと語る。「東京の人と地方の人らがもっとつながる仕組みがあってもいい。人口が減少し、事業が衰退する地方都市の空きスペースをコワーキングスペースなどに使って、地域コミュニティの中核になれる場所を作れたらいいと思う。地方の行政や企業と、地方で働く人をつなぐ。さらには学生なども集めていき、地域全体を盛り上げていくような場所を作りたい」(伊藤氏)
◇注目集める「コワーキング」
「パトロン会員」で起業支援も--西麻布「NOMAD NEW'S BASE」
クリエーターのための作業の場--渋谷「co-ba」
自然に交流できる実験の場--下北沢オープンソースCafe
利用者を触媒に情報やアイデアを共有する経堂「PAX Coworking」
ソーシャル時代の新しい働き方「コワーキング」--日本最大級スペース「SSI」も公開
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