IntelのモバイルPCグループのトップは米国時間9月14日、実際に動作する「Haswell」チップを披露して、Intelの次期「Ivy Bridge」プロセッサに関する詳細を公開し、ウルトラブック「革命」は2013年に登場予定のHaswellチップによって成就するだろうと述べた。
同社のPCクライアントグループのゼネラルマネージャーであるMooly Eden氏は冒頭で、ウルトラブックとはタブレットとノートPCの利点を組み合わせたものだと定義し、データ消費と創造の両方のニーズを満たすことができると述べた。例を挙げると、データ消費は多くのユーザーが「iPad」で行っていることで、何かを創造するときはPCを従来のビジネスコンピュータとして使用する。
ウルトラブックの売りは本体の軽さと薄さで、その点はタブレットと同じだ。
Eden氏は、実際に動作するHaswellの最初のバージョンを披露した。Haswellは2013年よりウルトラブックに搭載予定のチップで、Eden氏によると、それによって「ウルトラブック革命が達成される」という。
Intelは詳細をほとんど明かしていないが、Eden氏が米CNETに話したところによると、Haswellはこれまでで最も統合されたIntel製メインストリームチップになる予定で、1つのチップ上に中核的なPCシリコンがほぼ全て集約されるという。
しかし、2013年の前には2012年とIvy Bridgeが待ち構えている。Ivy Bridgeは2012年第1四半期に大量出荷される予定だ。同チップには14億8000万個のトランジスタが搭載され、その一部は現行の「Sandy Bridge」プロセッサを上回るグラフィックス性能および電力効率を提供する役割を担う。
さらに、Ivy Bridgeは(ウルトラブックを含む)さらに多くのノートPCにUSB 3.0をもたらすと考えられている。なぜなら、Intelは今回初めてUSB 3.0サポートを同社製シリコンに統合する予定だからだ。Ivy Bridgeでは、「DX11」と呼ばれるマルチメディアアクセラレーションテクノロジもサポートされる。
同氏はもっと一般的な話題に移り、「Rapid Start」や「Smart Connect」など、今後登場するウルトラブックテクノロジについて説明した。Rapid Startは、ウルトラブックをハイバネーションモードから約5秒で復帰させることができる。ハイバネーションは本質的にPCの電源を落とすことと同じなので、バッテリ持続時間を延ばすことができるが、PCをこの状態から復帰させるには最大で60秒もかかることがある。Rapid Startが目指しているのは、そのプロセスの高速化だ。Smart Connectは、例えばシステムがスタンバイ状態のときでも、電子メールやソーシャルネットワーキングの最新情報を取得することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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