AnandTechの報道によると、7月にAppleの「Thunderbolt」対応機器の仲間入りを果たした最新「MacBook Air」に搭載されているThunderboltコントローラは、これまでのほかのThunderbolt対応Macに搭載されているコントローラの小型版だという。ほかのマシンでは、Appleは4つの双方向Thunderboltチャネルと2つのDisplayPort出力を備えた、「Light Ridge」というコードネームのコントローラを採用している。しかし、最新Airの11.6インチおよび13.3インチモデルは「Eagle Ridge」というコードネームのコントローラを使用している。Eagle Ridgeは2つの双方向チャネルと1つのDisplayPort出力を備える。
Eagle Ridgeチップは、独立したグラフィックスを持たないマシン向けに設計されており、それには最新Airも含まれる。Intelの「Sandy Bridge」チップセットへの移行の中で、Airは専用のNVIDIA「GeForce 320M」GPUを廃止し、CPUに直接組み込まれたIntelの「HD Graphics 3000」プロセッサを採用している。つまり、最新Airでも外部スクリーンはサポートされているが、Appleの15インチおよび17インチの「MacBook Pro」モデルのように2つの外部スクリーンには対応していないため、DisplayPort出力は1つで済む。いずれのチップでも公称通りの速度が出るが、データ用の双方向チャネルが2つになったことで、Appleはスペースを節約している。またAnandTechが指摘しているように、部品コストも節約している可能性が高い。
Airモデル間の内部の相違の1つに、内蔵ストレージの速度が挙げられる。先週、Airの11.6インチおよび13.3インチモデルに搭載されている128GバイトSSDドライブの読み込み/書き込み速度に違いがあることが分かった。EngadgetとTLDが米国時間7月29日に公開した複数のテスト結果では、13.3インチモデルの方が成績が悪かった。Appleは従来通り、SSDドライブをマザーボードに半田付けしておらず、公式に認めているわけではないがユーザーがドライブを交換できるようにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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