三つ巴のGALAXYシリーズ--現時点での“買い”を探る

 NTTドコモで人気のスマートフォン、GALAXYシリーズが賑わっている。他に先駆けてデュアルコアCPUを搭載した「GALAXY S II(SC-02C)」(6月発売)をはじめ、11月24日に発売される予定のLTEによる高速データ通信サービス「Xi」に対応した「GALAXY S II LTE(SC-03D)」。さらに、まもなく発売日が明らかになるとされている、新バージョンのAndroid 4.0を搭載した「GALAXY NEXUS(SC-04D)」の3つがラインアップされている。

  • 9月には新色ホワイトが登場したGALAXY S II

 もちろんスマートフォンは他にもたくさんある。その中でもGALAXYシリーズはいくつか特長的なスペックを持っており、美しい大画面の有機ELディスプレイ、最新のCPU、薄型のボディが挙げられる。このスペックのためにGALAXYシリーズを選び続けているユーザーも多い。

 そこで、GALAXYシリーズの中から現時点で買うべきGALAXYを探ってみたいと思う。

11月~12月に2つのGALAXYシリーズが登場

  • GALAXY NEXUS

 この11月から12月にかけて、相次いで登場するGALAXY S II LTEとGALAXY NEXUS。どうせなら新しいGALAXY NEXUSを買っておけば間違いない──と言えるなら事は簡単だが、そう単純な話でもない。

 GALAXY S II LTEにあってGALAXY NEXUSにないものは、LTE対応と使いやすくデザインされたNTTドコモのUI(ユーザーインターフェース)だ。GALAXY NEXUSは高速なLTE対応ではなく、回線は現在の標準的な3Gでの通信となる。中身は最新だが通信回線は最新ではないのが残念だ。

 インターフェースも、NTTドコモのUIは搭載されず、Android標準のままだという。Androidケータイは自分でUIまでカスタマイズしないと気が済まないという人ならむしろ好都合かもしれないが、NTTドコモのUIなら必要なものがホーム画面にそろっているため使いやすかったり、周囲の人と情報交換しやすいこともあるかもしれない。

 GALAXY NEXUSはどちらかというと新しいOSを堪能したい新しいモノ好きの人に向いている。スマートフォン業界の人たちが新しいAndroidのバージョンを試したりコンテンツの研究開発をしたりといった用途にも使われる機種だ。

 そういう理由で、気楽かつ実用的に安定して使いたいという人には、積極的にはおすすめしにくい。しかし、今後は主流になると思われる新しいAndroid 4.0を今から体験したいなら、現時点でオンリーワンの存在であることは間違いない。

主な機能比較
機種名LTE(Xi)対応CPU/クロック画面サイズワンセグNFC
GALAXY S II×S5PC210/1.2GHz(デュアルコア)約4.3×
GALAXY S II LTEAPQ8060/1.5GHz(デュアルコア)約4.5×
GALAXY NEXUS×OMAP4460/1.2GHz(デュアルコア)約4.65×

速度を求めるならGALAXY S II LTE

  • GALAXY S II LTE(SC-03D)

 下り最大37.5Mbps(一部特定エリアのみ75Mbps)の通信速度を持つLTEサービスの「Xi」に対応するのがGALAXY S II LTE。既存のGALAXY S IIにLTE通信が付いただけのように思えるが、画面が大きくなり、CPU性能がアップ、全体的にスペックアップがなされている。

 LTEの特長といえば通信速度だが、快適性も特長の1つだ。実際に2つを使い比べてみると通信の反応速度が違ってくる。例えばブラウザでリンクにタッチした時に次の画面のデータが流れ始めてくるまでの時間が短いのだ。

 無線通信なので、いつもLTEが快適な通信環境を得られるかどうかは保証できないものの、ふだん、東京都心部で使っている分にはLTEのほうが快適だ。また、LTEのエリアは現在のところ大都市圏だけなどに限られているが、圏外となった場合は自動的に3G(FOMA)に切り替えられるため、LTE対応機だからといってエリアを気にすることはない。逆に言えば生活圏がLTEの圏外ならGALAXY S II LTEの魅力は半減するということにもなる。

 また、GALAXY S II LTEの特徴として4.5インチと画面が大きいことが挙げられる。GALAXY S IIと比べると画面の解像度は同じだが、全体的に大きくなっているのだ。特に、年配者にとっては大きいほうが見やすいだろう。

 本体以外のメリットは、Xi専用の料金プランを使えること。2012年4月までの期間限定であるが、データ通信の定額上限が4410円か4935円と安くなる。通話に関してもNTTドコモ同士に限定されるものの定額オプションが選べるなどの特徴がある。

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