サムスン電子とNTTドコモは10月18日、2011年冬~2012年春モデルとしてスマートフォン「GALAXY S II LTE(SC-03D)」を発表した。さらにその翌日となる10月19日には、Android 4.0を採用した「GALAXY NEXUS」を発表するなど、GALAXYシリーズは勢いづいている。
一方で、夏モデルとして登場した「GALAXY S II(SC-02C)」も6月の発売直後からNTTドコモのFOMA端末のラインアップでは最強クラスのスペックを持つスマートフォンとして人気を集めている。今回は、主にNTTドコモの発表会場で見たGALAXY S II LTEとGALAXY S IIを比較しながらファーストインプレッションを中心にお伝えする。
LTEとは「Long Term Evolution」という新たな通信規格のことで、通信速度が向上し、電波の利用効率が優れている。NTTドコモのサービス名で言うところの「Xi(クロッシイ)」がそれにあたり、下り最大75Mbpsのサービスが利用できる。Xiは今までデータ通信端末のみだったが、Xi対応のスマートフォンがはじめてラインアップ、その中でも1.5GHzで動作するデュアルコアCPUを搭載し、最高クラスの処理性能を持った機種がGALAXY S II LTEとなる。
GALAXY S II LTEは、名称から既存のGALAXY S IIにLTEの通信機能を載せたくらいのものと想像してしまうが、中身は大幅に変更され、利用できる機能も大幅に変化している。
機種名 | LTE(Xi)対応 | CPUクロック | 画面サイズ | ワンセグ | NFC |
---|---|---|---|---|---|
GALAXY S II LTE | ◯ | 1.5GHz | 約4.5 | × | ○ |
GALAXY S II | × | 1.2GHz | 約4.3 | ○ | × |
GALAXY S II LTEに搭載するCPUはクアルコム製「APQ8060」で、GALAXY S IIのサムスン製「S5PC210」とは動作クロック以外に種類も変わっている。画面も解像度こそ変わらないもののサイズが4.3インチから4.5インチへ大きくなっている。さらに電池容量も従来の1650mAhから1850mAhへとアップしている。
サイズは高さ130mm×幅69mm×厚さ9.5mmと従来に比べてそれぞれ高さが4mm、幅が3mm、厚さが0.6mm大きくなり、重さは10gアップして130gとなっている。デザインは、コーナーの曲線が緩やかになるなどの変更が行われているので、持ちやすさについては一長一短と言えよう。地上デジタルテレビ放送のワンセグ受信機能はなくなった。
さらに、非接触ICカード通信規格の「NFC」 に対応していることも特徴だ。本体にはNFCに関するメニューがあるだけで、国内ではまだ対応サービスがなくNFCを便利に活用するというシーンが来るのはまだ先かもしれない。しかし、実証実験などが行われた際、真っ先に参加できる可能性が高く、新しいモノ好きとしては大きな魅力となるだろう。
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