第1回:軽い動作と良好な使用感が印象的
第2回:仕事で”使える”ビジネス機能を検証
第3回:高速通信と長寿命バッテリー
サムスンから、大画面液晶を搭載したAndroidタブレット「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」が登場した。NTTドコモの次世代通信LTEサービスの「Xi」(クロッシィ)に対応した超高速通信を利用できるだけでなく、さまざまな強力な機能を備えたタブレット端末だ。その実力を検証してみよう。
GALAXY Tab 10.1 LTEは、ドコモから発売されたAndroid 3.2(Honeycomb)搭載タブレット端末だ。名前の通り、画面サイズは10.1インチ1,280×800ドットと大画面、高解像度の液晶を搭載。PC並みの表示能力を備えており、Webサイトや写真、動画、WordやExcelなどのオフィス文書も快適に閲覧できる。
大画面ながら、薄さ約8.6mm、重さ約565gと薄型軽量。ノートのように薄く、フラットなボディなので、ひざの上に置いての長時間利用も苦にはならないし、書類カバンにも容易に収まる。
フラットで収まりがいいので、カバンから取り出したりしまったりも簡単なので、ちょっとした合間にカバンから取りだして使うといった用途にも向いている。こういったタブレット端末は、取りだしてすぐに使えるが、その取り出すのが面倒だと使いづらい。その点、GALAXY Tab 10.1 LTEは取り出しやすく、機動性が高い。
本体側面から見ると、薄いボディでバッグへの収まりもいい
※クリックすると拡大画像が見られます
ボディを横向きにして側面上部には電源ボタン、ボリュームボタン、左右側面にはスピーカーを配置。側面下部にあるのはUSB充電外部接続端子で、USB接続ケーブルをACアダプタに接続して充電する。背面にはカメラとフラッシュ、前面上部にもインカメラを備えている。外観上の見た目は非常にシンプルだ。
電源を入れると、色鮮やかで明るい液晶画面が表示される。高解像度液晶を搭載しているが、画面上には大型のウィジェット、余裕のある配置でアイコンが並び、見やすいUIになっている。ホーム画面にはデジタル時計、天気予報、画像スライドショー、メール、SNS用の「Social Hub」など、オリジナルウィジェットが用意されており、ホーム画面から素早く情報にアクセスできるようになっている。
画面上部に検索ボタンや右上にアプリケーションドロワーの表示、画面下部システムバー左に戻る・ホーム・最近起動したアプリ、同右には時計などが表示されるUIはAndroid標準のものだが、ここにも工夫が盛り込まれている。
システムバー左側にある標準の操作アイコンには、新たにキャプチャーアイコンが追加されており、いつでもこのアイコンにタッチすれば、画面全体をキャプチャできる。Android 3.0では標準でキャプチャー機能がなく、画面メモを取って保存したり、画面写真をSNSに投稿したりといったことがやりにくかったので、こうした独自機能は便利。
画面下右側の時計部分をタッチすると、日付時刻や一部の端末設定画面が現れるが、ここには無線LANやGPS、バイブレーション、機内モードなどをすぐに設定できる設定画面が追加されている。
また、システムバー中央には上向きの矢印が用意されているが、これは「Mini Apps 」と呼ばれる項目で、タッチすると小さなアイコンが現れ、タスクマネージャーやカレンダー、世界時計、ペンメモ、電卓、音楽プレイヤーのそれぞれを素早く起動できる。起動するのは小さなアプリで、必要な機能をどの場面でも素早く利用できる。
これらの独自UIは「TouchWiz UI」と呼ばれ、Android標準のUIに重ねるように追加されているが、どれも分かりやすく使いやすい。かゆいところに手が届くきめ細やかな機能を追加した、という印象だ。
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