クラウド音楽サービス「Google Music」、正式提供開始--大手レーベル3社と提携

Rachel King (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年11月17日 10時40分

 「Google Music」はこれまでベータモードのみで公開されており、限られたテストグループユーザーしか利用することができなかったが、今回一般ユーザーへの公開が開始された。

 もっと素晴らしいことに、すべてのユーザーが無料でGoogle Musicにアクセスし、自分が既に所有している楽曲を最大で2万曲保存することができる。

 Googleの「Android」デジタルコンテンツ担当ディレクターであるJamie Rosenberg氏は米国時間11月16日、ロサンゼルスで開催されたメディアイベントでGoogle Musicの最新版を披露し、「ほかの音楽サービスは、ユーザーが既に所有している楽曲を聴くのに料金を払う必要があると考えている。われわれは違う」と述べた。

 しかし、だからといってGoogleが音楽に関してユーザーから料金を徴収することを完全に止めるわけではない。Googleはデジタル音楽に対する取り組みを拡大し、「Android Market」で膨大な数の楽曲を販売する予定だ。具体的には、Googleは当初800万曲を提供し、近いうちにそれを1300万曲に増やすと約束している。

 すべての楽曲は320kbpsのMP3ファイルとして販売され、1曲の価格は99セント~1.29ドルに設定されている。

 今回大きく異なるのは、Googleが膨大な数のインディーレーベルに加えて、大手レーベルパートナー、具体的にはソニーとEMI、およびUniversal Musicの支持も得たということだ。Coldplayが最新アルバムを「Spotify」などのストリーミングサービスで公開していないことを不思議に思っているファンにとっては、今回のGoogle Musicとの契約がその答えになる可能性が高い。


 Googleは、おそらくMySpaceを支えている最後の要素、すなわちアーティストのプロモーションも奪おうとしているようだ。基本的に、Googleは音楽やメタデータ情報などを含むページを(1回限りの25ドルの料金で)開設できる機能を音楽アーティストに提供する。アーティストはAndroid Marketでの売り上げから70%を受け取ることができる。アップロード料金は発生しない。

 同イベントでは、ほかにも重要なことが発表された。GoogleがこれまでにアクティベートしたAndroidデバイスの台数が2億台を突破した。1億台を超えたのは5月のことだった。

 Google Musicの最新版は米国向けに発表され、デスクトップとAndroidタブレットおよびスマートフォンですでに利用できる。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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